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【詩作日記】「異国の出来事 / 雪景色」

「雪景色」

イスタンブールを抜け
イズミットまでの景色は
年に一度あるかどうかの
雪景色

遠くの山々まで白く染まる
その様子はまるで
日本の冬景色と同じだが
白くなったジャミイの丸屋根は
さすがに日本では見られない

流れる風景に目を奪われながら
バスはイズミットに入る
見渡す限り
白 白 白い景色
赤い屋根瓦が
白い雪に埋まっていく
日本離れした
雪景色に目を奪われていた
故国では今頃
桜が咲いているだろう
しかしトルコは思っていた以上に
寒かった


「雪景色」 詩集「異国の出来事」より
1997年アンカラ行きのバスにて 2021年再推敲

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