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【短編日記】 「Quiet Mode / 横浜ハイウェイ」

 マリンタワーがやや右手に見えてくるとハイウェイはまるで鈍く輝くリボンのようにカーブを描き、その少し左にはそろそろ沈みそうな夜の爪跡が漆黒の空に骨のように滲んでいた。

 「もう帰るよ。」

 そう呟く間にマリンタワーの光が一瞬輝く。シフトを一つ落としてカーブへと突っ込んで行った。

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