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格好つけてるみたいで恥ずかしい問題への対処法


白さんは現役の国語の先生。
膨大な数の作品を採点してきたプロです。
そんな先生の目に留まる作文って
どんな文章なのでしょう?


↑この記事には、それが簡潔に書かれています。
大人にとっても、読みやすくわかりやすい!
noteの書き方にも通ずるところがあり
オススメです。

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白さんの言う"きらりと光る作文"とは
「書き出し」「ラスト」「題名」
工夫を凝らした作文であるとわかります。


つまりは、ありきたりな表現を使わない
ということ。これは、私の作文教室でも
教えています。ですが、子どもたち自ら
「きらりと光りたくない」と望んでいる
ケースが多いのです。


これを打破するには、実はおうちの方の
協力が不可欠。リクエストを頂いたので
今日はこれについて書きますね。


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小学1〜2年生の頃は、個性的な文章を
書いていた子も、3年生あたりから急に
つまらない文章を書くようになります。


平凡な言葉の羅列。よく言えば
「お利口さんの文章」。なぜでしょう?


これは「こんなこと書いたら笑われないかな?」
という気持ちが芽生えるから。ちょうどこの頃
「他人からどう見られているか?」を意識する
ようになるからです。もちろん、成長の証です。


例えば、レッスンで「こんなふうにしてみたら
印象的になるよ」とアドバイスしたら。
「えー、普段こんな書き方しないから
恥ずかしい」となるわけです。
「格好つけてるみたいで恥ずかしい問題」です。


タイトルも「運動会の思い出」や
「遠足について」…これでは第一印象で
損をしてしまいます。ことごとく無難に
まとめようとする子どもたちと、もっと面白く
書いてほしい私との攻防が続きます(笑)

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国民性もあるのかもしれませんが
自分だけが違うカラーを出すのを
「恥ずかしい」と思っている子は多いです。


ここを急にゴロリと変えるのは難しいですが
おうちで親御さんが出来ることはあります。
それは、声かけのバリエーションを増やすこと。


子育てに限らずですが、必ず言われるのが
「褒めましょう」。私はこの言葉に疲れていた
時期がありました。


褒めることが大事だと分かっていても
子育てってキレイごとばかりじゃないです。
肩に力が入れば入るほど、わざとらしく
なってしまう(笑)口では「すごいねぇ!」
と褒めながら、言いようのない居心地の
悪さを感じていたのです。


救ってくれたのは、ある先生でした。
発達障害の息子が中学卒業頃までお世話に
なっていた、療育専門の先生です。
他府県から、新幹線で月に1回指導に
来てくれていました。息子の低かった
自己肯定感を上げてくれた人でもあります。


何度も同席してわかったのは、声かけの
バリエーションがとても豊富なこと。そして
褒めるというよりは認める言葉が多いという
ことでした。例えピントのズレた答えでも
決して否定はしません。一例をあげますね。

おもしろいね。
そんな考え方も出来るんだね。
名案だ!
先生も気付かなかったよ。
勉強になるね。
詳しく教えてほしいなぁ。


これだけ言葉のシャワーを浴びたら
後ろで聞き耳を立てている私まで
気持ちが良くなってしまう(笑)
いつもメモを取っていたくらいです。


そして、確信したのです。こんな環境だったら
どんどん自分を出したくなるなぁ
と。
だって、どんな意見も必ず受け止めてくれる
安心感があるのですから。


大人でも同じですよね。
意見を言いやすい環境が整っていれば
会議で発言する人は増えます。


子育て中の親御さんにまずオススメしたいのは

「おもしろいね」 

うわー、おもしろいね(私も興味ある!)
おぉー、おもしろいね(君は頭がいいね)
へぇー、おもしろいね(ユニークな切り口だね)
ふむふむ、おもしろいね
(なるほどと思わされたよ)
ほー、おもしろいね(勉強になるわ)
うーん、おもしろいね(それも一理ある)


( )内は実際に口にしても良し。
それぞれのご家庭に合わせて使ってみて
ください。「おもしろいね」って言ってる
だけじゃん!と突っ込まないで(笑)それだけ
汎用性の高い言葉だということです。


noterさんたちは皆さん言葉に長けて
いらっしゃるので、「おもしろいね20段活用」
とかに発展するのではないかと思っています。



今日は作文教室の先生として書いたので
あえての敬体(です、ます調)です。


教室の様子について教えてほしいと
リクエストを頂く機会が増え、どこから
書こうと考えあぐねている間に日が経って
しまいました。


これからは、こういう記事も書いていこうと
思います。書く書く詐欺には気を付けます(笑)


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