【嫉妬は醜いというより きたない…アレ】


皆様にご案内します。

この飛行機はエンジン炎上のため緊急着陸することになりました。

衝撃に備える姿勢を取ってください。

頭を下げて!
Heads down!

大丈夫落ち着いて!
Stay calm!



なおこの飛行機は皆さまのご協力により
エンジンが消火する可能性もございます。

火を消して!
Put out the fire!

✈️🔥



私のエンジンが燃えました。

ヤケ酒をかけているのですがなかなか火が消えません。

そんな私、
技能実習生に日本語を教えています。

彼らはとても愛おしい存在です。

それは彼らが背負っているものが見えるから。


何より故郷を離れる心細さが私にもわかるからかもしれません。


失踪して、
悪い連中に引き込まれたりしてほしくない。
せめて日本での味方になりたいと思うのです。


そんな思いで彼らに接していると、私に会うとき自然に笑顔になり。

言葉はうまく通じなくても心が通うようになりました。

私はこの仕事を選んで本当に良かったです。

ちゃんちゃん。



んなわけありません。
人生はそんなに美しくないんですね。



なんと、
私の実習生に対する思いを妨害する者たちが現れました。


愛のない冷め切った声、大声で私を批判してきます。

私のエンジンはガソリンぶっかけられ火をつけられました。


私を論破したいのでしょうが、支離滅裂。
私情が入り込み理論破綻。

火をつけた方も大火傷です。


気付いたことがありました。


あ…これは昔の自分だ、と。



✈️


日系エアラインで乗務員をしていた頃。

ニューヨークなど長距離線のビジネスクラス、
ギャレー(台所)担当はサービスの要でした。


機内で和食用の飯を炊き、
洋食用のステーキやパンの面倒を見、
ウェルカムドリンク用のカートを準備しながら
ワインのコルクをポンポン開けていく。

他のCA達が動きやすいよう様々なアイテムも準備。

ギャレーが遅れればサービスが遅れ、乗客からヘビー級のクレーム。世界大会並みのプレッシャーです。

それに加え四方八方の客席からコールボタンの嵐。


毛布毛布毛布毛布。

水水水水。


ここは避難所か?
あ?ここは雪山遭難者の山小屋か?


胸ぐらをつかみたい気持ちをグッとこらえ笑顔で対応。



当時ギャレー担当が死ぬほど苦手だった私。

一度などは米と水の分量を間違えて
3日前の釜の飯のようなご飯をビジネスクラスのお客様に提供させてしまったことがありました。てへ。

てへ。では済みません。報告書案件です。

そんなある日。

世界一仕事デキる同期と
同じフライトに乗務することになりました。

彼女はギャレー担当。

仕事がデキすぎて、準備が完璧すぎて、サービスのしやすいこと…!!

先輩方も大絶賛。
お食事サービスはいつもの3分の2ぐらいの時間で終了しました。

ギャレーが大の苦手な私はおもしろくありません。
グギギギギ…と歯の奥を噛み締めました。


未熟だった私は、ただ悔しかった。
彼女のアラを探している自分に気付きました。

なるべく汚い言葉は使わないようにしてますが、
今回はあえて使わせて頂きます。

私は、
嫉妬=shitだと思ってます。

私は、
嫉妬をむき出しにする人=shitterだと思ってます。


私はこの時まさにshitterでした。

shitterな自分を嫌いになりかけた私は、
帰りのバスの中で彼女に話しかけました。

どうやったらギャレーが上手くなるのかと。


醜い女社会。
これまでたくさんのshitを浴びてきたであろう彼女。
それでも懇切丁寧に仕事のコツを教えてくれました。



私はこの出来事をきっかけに
shitを成長につなげる術を身につけました。

うん◯を◯んこのままで終わらせない。

嫉妬してる暇があるなら
その人から盗んだ方がよっぽど生産的です。



🔥✈️🔥


皆様!
こんな話をしているうちに火が燃え移りました!

このエンジンの消火方法をご存じのお客様、
大至急お近くの乗務員までお知らせください!


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