見出し画像

都市に住む中年以降の人にダイエットは必須だと思う

私はこの4月の半ばからダイエットをしている。

2年前に狭心症でカテーテル術をした。
退院時に運動の指導を受けたリハビリの先生から体重は増やさないように、毎日体重計に乗ってください、と言われた。

運動は前から筋トレを継続していたのだけど、狭心症をしてからはあまり重いものを力んで持つのは心臓に良くない、とも言われたので、怖くて重量を減らし、回数も減ってしまった。
3年前に一度ダイエットで体重を減らしたのだけど、そんな事情もあってじりじりと元に戻ってしまった。

それでこの4月からまた本格的にダイエットを始めたのだ。

一度落とした体重が元に戻った経験から、今回は”一生もののダイエット”というのがテーマだ。

そもそも、人類はほんの少し前までは飢えとの戦いか、飢えまでいかなくても、食べ物を調達するのは手に入れるのも調理するのもかなり労力のかかることだった。

今の都市に生活する人間のように、スーパーに行けばなんでも手に入り、調理だって苦労もなく食べられてしまう、というのはありえない世界だっただろう。

古くは狩をしたり木の実を集めたり、動物を解体し、火を起こし、煮炊きするための土器も手作りし、とやることはたくさんあったはず。

そんな風に何万年、何十万年という間、人は食べ物を苦労して手に入れ、それを手間暇かけて調理して食べていた。

生活スタイルはどんどん変わるけれど、人間の本質的な身体、DNAに刻まれた記憶は簡単に変わるものではないと思う。

大したエネルギーも使わず食べたいものを食べられるだけ食べていたら、それまで長年費やしてきたエネルギーはどうなってしまうのか?
当然、原始時代からの生命維持活動として飢えに備えて蓄えられることになる。

三年前のダイエットと比べても今回は真面目にやっているにもかかわらず、落ち方はとてもゆっくりだ。

人間歳とともに代謝が落ちていくので、若い頃と同じような食べ方をしていれば必ず太っていく。これも多分歳を取るにつれ、病気のリスクも上がるから、安全対策として脂肪を溜め込もうとするのだろうと思う。

特に50を過ぎると代謝の落ち方は程度が甚だしくなるらしい。

実際、あまりに痩せていると病気になった時余命が短くなるらしい。
とは言っても脂肪が多過ぎることの健康のリスクはもちろん高い。
結局健康的な体脂肪を保つ、というのが一番理想だろう。

年取ったら太るのは当たり前、と受け入れてしまうのも自由だけれど、私は生きている限りは健康でいたい。

そして、今回ダイエットをしていて強く思ったのは、食べる量をある程度決めて食べていると、一つ一つの食べ物が前より大事に思えてくることだ。
なんでも好きなものを食べていた時はなんとなく食べてしまっていることも多かった気がする。


アプリを使ってすべての食べ物を記録している。

まあ、平日はほぼ毎日三食食べるものは同じで、昼食をたまに変える程度。

なので記録も慣れれば大した手間でもないし、1日の総カロリーを帳尻合わせするのもゲーム感覚で楽しい。

飢餓感が出るのと欲求不満が起こるのだけは避けたいので、お昼のデザートには低糖アイスクリーム(手作りしている)をたっぷりと、夜には100ml程度の日本酒やワインを飲んでいる。

週末だけは180mlから200mlと少し増やして飲んでいるし、食べ物も食べたいものを食べている。(カロリーは守りつつ)
ただ、お酒好きとしてはずっと計って飲んでるとちょっと欲求不満気味になってきたので、週1日土曜だけは測らないで好きなように飲むことにした。
なので事実上週1日はダイエットはお休みということになるけど、そのくらいにしないと多分一生は続けられない。

食べるものを記録したりお酒を計ったりそんな面倒なことできない、と言う人もいるかもしれない。

でも、昔の人はもっともっと面倒なことを食事のためにしていたはずだと思う。

その面倒なことに比べれば記録をしたり測ったりなんて大したことでもない、と私は思う。

目標が達成できたら少し制限を緩めて食べる量を増やす予定だけど、きちんと測って食べる、というのはその先も続けられるだけ続けたいと思っている。

とにかく食べ物が溢れ、コマーシャリズムが必要ないものまで欲望を掻き立てる今の世の中は、言ってみれば都市というジャングルだ。

そのジャングルの中で生きるためには現代人の知恵が必要だ。

幸い、ダイエットについての情報は今は山ほどインターネット上にある。
ダイエットの科学も進んだおかげで、ただ痩せる、体重を落とす、というのではなく、いかに健康的にリバウンドしないで痩せるのか?という情報が今は主流だ。

結局のところ痩せる魔法はなく、単純に<1日の消費カロリー>ー<1日の摂取カロリー>がマイナスになる、というのを目指すのがいちばんの近道になる。

あとは1日一食主義などの手法もあるので、そこは個人の好みと自分に合ったやり方を選択すれば良いと思う。

とにかく、食べたいものを食べたいだけ食べても健康でいられる、という人はよほど自然の神様に愛されている人に違いない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?