「アダムとイブ」 #虹のくじら
アダムとイブは
禁断の果実を食べて
無垢を失った
怒りを知った 悲しみを知った
嫉妬や孤独 あらゆる感情を知った
神の子だったアダムとイブは
神の怒りを買い 楽園を追放され
限りある命の人間になった
私たちはその子孫だ
でも私たちは神様にいつも感謝している
太陽の光が気持ちいい
あなたを感じます
風が気持ちいい
空に吸い込まれそうになります
無垢な存在で生まれてくる神の子
その笑顔を見ていると
この笑顔のまま 育ったら
どんな人生になるのだろうと思います
でも人間が育てて 人間になります
薄汚れて醜い 人間になります
でも 汚れているからこそ
美しいものに触れたとき 心が打ち震え
涙があふれます
人を愛することを知ったとき
どこにこんな力があったのかと思うくらいの
力があふれ出します
神様はまだ怒っていらっしゃるのでしょうが
禁断の果実を食べなかった他の3つの地球よりも
できそこないのこの地球を
なんだかんだ いちばん
おもしろく観察しておられることでしょう
『虹のくじら(美術出版社)』に収録されている内容です。
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