見出し画像

現実を生きるということについて

「夢見る少女じゃいられない」は私の友人、マイコちゃんの十八番。私にとってはマイコちゃんの曲。この曲を聞くたびにマイコちゃんを思い出す。とともに、最近では、この曲を聞くと別の感情も抱くようになった。少女の頃の無敵モード時代を経て、現実が身に染みる、もはや身に突き刺さる、、こともある今。この曲のサビを聞くたびに「夢見る少女でいさせてくれよ織田(哲郎)さん…せめて、夢くらい…夢くらい見させてくれよ…」と、切に思う。

夢があるから現実を生きられる。そんな時も往々にしてあると思います。正月に放送されていた「さんま・玉緒のお年玉!あんたの夢をかなえたろかスペシャル」が、夢溢れるいい番組で、録画を一週間くらい見続けた。毎日見て、毎日泣いた。特に"憧れのSnowManと一緒に踊りたい"という少年の夢と"ワンピースの作者尾田栄一郎先生に感謝を伝えたい"という外国人の夢のVTRが素敵だった。夢を叶えてあげる、夢を提供する側の熱量が高くて、たまらなくて、嗚咽した。私も夢見がちなタイプだから、夢を見る側の心情もわかるし。憧れのアイドルになりたい気持ちも、好きなものを生み出してくれた人へ自分の募る想いを伝えたい気持ちもすごいわかるから。自身の人生を振り返ると、いつもこういう夢見る気持ちが、現実を過ごすためのエネルギーになっている。ということで、わたしが今まで見てきた夢の一部を書いていきたいと思う。(ぜひ、百恵さんの「プレイバックpart1」を流しながら、読んでほしい。"part2"じゃなくて、"part1"の方ね。)

わたしが初めて抱いた夢はおそらくセーラームーンになることかな。その一方で、SPEEDにもなりたかった幼稚園児時代。ヒロが好きだったから、歌詞カードにヒロパートと、えりこパートを色鉛筆で色分けして、ヒロと同じ声を出せるように練習した。SPEEDごっこに明け暮れた。 SPEEDはテレビの中にいて私はテレビの外にいて、同じ人間なのにどうしても会うことができないんだ…と、本気で悩んだ時、現実はままならないものであることを学んだ。

小学生の時には、藤井みほな先生の「GALS!」に没頭して、寝ても覚めてもギャルへの憧れが止まらなかった。新刊の発売日が待ち遠しかった。心底、待ち遠しかった。新刊が発売されると、お小遣い入れの缶から漫画代を用意して、スイミングスクールの帰りに住道駅の本屋で買った。ラメ、ハイビ、キティーは正義。雑貨屋で大きなフープイヤリングを買った時、ギャルに近づけたと思って、心からウキウキした。この頃に宿ったギャル魂(スピリット)は、今もココ(拳で胸を叩きながら)に在る。

中学生になると、MDコンポを買ってもらって、取り憑かれたようにCDをレンタルした。どハマりしたのが、昭和の時代の音楽。返却までにCDをMDにダビングして、曲名を書き写して、歌詞カードを見ながら一曲一曲を聴くのが実にワクワクする時間だった。阿久悠さん松本隆さん筒美京平さん宇崎竜童さん阿木燿子さん…レジェンドたちの素敵な音楽に痺れた。あとは、ドラマ「花より男子」にも没頭した。西門さんに恋をした。毎回、放送後に更新される番組の公式ブログが楽しみだった。「花より男子2(リターンズ)」が始まった頃、高校受験を控えていたから、断腸の思いで「花より男子」絶ちをしたな。道明寺が川に投げた土星のペンダントをつくしが拾いにいくシーンの撮影で井上真央ちゃんが、寒い中、撮影に励んでいたっていう内容のブログ記事があったのをうっすらと覚えている。

高校生になると、猛烈にEXILEにハマって、全ての出演番組を追いかけた。月刊EXILEも欠かさず読んだ。転校するときに、サプライズで友人達がEXILEの「道」を合唱してくれたのがきっかけだった。思い出すと勇気が湧いてくる人生においてかけがえのない思い出。転校した年の年末に発売された「EXILE BALLAD BEST」を聞いて寂しさを紛らわしていた。「Ti Amo」のMVを見すぎて、踊れるようになった。EXILEが14人になった日は確か上級生の卒業式で、記者会見が始まる時間までに家に帰りつかなくて、電車の中で最大限にワンセグのアンテナを伸ばして視聴を試みた記憶がある。翌日に発売されたスポニチの新聞は、今も実家にある。EXILEになりたくて仕方なかったあの頃。LDH主催のボーカルバトルオーディションで、EXILEメンバーからインタビューをしてもらいたい一心で披露した一発芸が全国に放送された。インタビューをしてくれたKEIJIさんが、HIROさんに思いを伝える時間をくれて、思いの丈をぶつけることができたとき、ほんとうに嬉しくて魂が震えた。

大学生になってから、レキシのライブに行くようになった。社会人になった今も、レキシに励まされながら過ごしている。コロナ禍になる前に最後に行ったライブがレキシで、去年、コロナ禍になって初めて行ったライブもレキシだったから、感慨深かったのもあるけど、相変わらずのライブの楽しさに嬉しくて嬉しくて、ライブ中に泣けてきた。笑いながら泣いた。レキシのライブの楽しさはもはや異常。腹がよじれるって、このことか!って身をもって感じる。泣きながら稲を振る日が来るなんて思ってもいなかった。レキシと同じ時代に生まれた奇跡に心から感謝した。池ちゃんは天才だよ。ほんと。これからも、レキシのライブは私の希望。

そして、近頃はジャニーズに支えてもいながら過ごしている。ジャニーズを好きになると世界がカラフルに見えるんだわ。漫画「四月は君の嘘」の「彼と出会った瞬間、私の人生が変わったの。見えるもの、聞くもの、感じるもの。私の風景全部が色づき始めたの。世界が輝き出したの。」ってセリフは、私とジャニーズとの出会いを言っているんじゃないかってくらい、ほんそれなんだわ。ジャニーズのタレントは、毎日、何かしらのテレビ番組に出演しているし、雑誌を開けばインタビュー記事が溢れているし、CMにも広告にも姿をよく見る。ついにファンクラブに入会して、炸裂するサービス精神とホスピタリティを目の当たりにしている。そして、楽曲も秀逸だし。だって、Mildも地球の裏側じゃ、Wildになるんよ?素敵な風を集めながら、君をさらいたいんよ?君はシンデレラガール、マイプレシャスワンよ?21世紀はキスから始めるんよ?

つまりは、So So イイことなんてない 方向オンチの情熱Live 毎日 a Fool 墓穴掘るFall だけど何かにあこがれてたいんよ。そういうこと。これまでもこれからも。

私は、これからも夢を見続けていきます。現実を生きるために。夢を見ながら、明日も現実に立ち向かったり、かわしたり、ながしたりします。

マイコちゃんの「夢見る少女じゃいられない」を久しぶりに聴きたい。

p.s. 画像は、織田さんのサインです。(自慢)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?