2021 上半期 Best Album Top10
特にHip-Hopの秀作が多かった2021年の上半期、ベストアルバムを
①キャッチーさ・・・耳なじみが良く、誰もが好きになれる
②スルメさ・・・何度聞いても聞き飽きることなく、新鮮な発見がある
の二点で評価しました。
アルバム毎で最もおすすめできる曲のYouTubeリンクを下に張っております。
No.1 『The Off-Season』 by J.Cole
安心安全J.Coleの6作目。今回もリリック、ビート、ラップテクニックの三拍子が揃っている。特に彼の力強い生きざまを描いた、モチベ―ショナルなリリックが見逃せない。
フィーチャリングゲストを呼ばない硬派なスタイルを取っていた彼も、遂に21 Savage, Lil Baby, Morrayら豪華ゲストを招聘。21 SavageとMorrayが光るmy. lifeは上半期のベストソング。
my. life with 21 Savage and Morray
No.2 『CALL ME IF YOU GET LOST』 by Tyler, the Creator
彼も常に期待を裏切らない。ポップに寄せた前作と比して、今作は彼のオルタナティブなラップスタイルが楽しめる。
クリエィティブで実験的ながらも、どこか耳馴染みのよい彼のサウンドに魅了される人は多いだろう。
WUSYNAME with YoungBoy Never Broke Again & Ty Dolla $ign
No.3 『Who Am I ?』 by Pale Waves
このコロナ禍の陰鬱な空気感を吹き飛ばす傑作。10年代Avril Lavigneの現身のような、ド直球のエモロック。もうピカピカもピカピカ。
青春時代の青臭くもどこか懐かしい、衝動的な感性を呼び起こされること間違いなし。
You Don't Owe Me
No.4 『SOUR』 by Olivia Rodorigo
2021年で最も名を挙げたアーティストは彼女だろう。女優からアーティストに至るまでマルチに活躍する彼女の初アルバムは、インディーロックからエモロックまでヴァラエティに富む。
彼女の楽曲は、TikTokの中の一過性のヒットと見くびってはいけない。ティーンの赤裸々な感情を歌ったリリックと抜群の歌唱力、一聴の価値あり。
good 4 U
No.5 『Hall of Fame』 by Polo G
Rapstarでのビルボード首位を引っさげたPolo Gの新譜。彼の全ヴァースをコーラスのように歌う、全力のラップスタイルに惹かれる人は多いだろう。
一押し曲は、Lil WayneとのGang Gang。疾走感あふれるビートに、Polo GとLil Wayneのラップが眩しい。
GANG GANG with Lil Wayne
No.6 『Flu Game』 by AJ Tracey
個人的に最も過小評価されているラッパーの一人。EDMを基調としたノリノリのビートが特徴。
EDM特有の縦乗りを特徴としながらも、ビートが主張しすぎておらず、HIP-HOPとして成立しているのが彼のミソだろう。
West tan with Mabel
No.7 『skeletons』 by easy life
easy lifeはヒップホップ、アフロポップ、インディーロックなど様々な音楽をミックスし、ミニマルにまとめたサウンドが特徴。寝起きにゆったりと聴きたい、どこか気の抜けたヴォーカルが癖になる。
nightmares
No.8 『Scaled And Icy』 by Twenty One Pilots
バンドとしては最小の組み合わせとなる二人組で、Hip-Hop基調を特徴とする彼ら。新作ではコロナ禍の中で、あえて今までにないポップ調にチャレンジしている。
ベースとドラムを基調とする安定感のあるリズムの上に、爽やかなギター音が乗る秀作。
Shy Away
No.9 『Destined 2 Win』 by Lil Tjay
NYが誇る新進気鋭の若手ラッパー、Lil Tjay。今作は親友Pop Smokeの死から立ち上がり、思いを新たにするリリックが光る。
彼の特徴の一つは、ハイピッチな歌声。その力強いリリックとハイピッチな歌声はどこか青臭いものを思わせる。
Born 2 Great
No.10 『TYRON』 by slowthai
最後はイギリスの個性派ラッパー、slowthai。奔放な言動で顰蹙を買うことも多い彼だが、音楽性は折り紙付き。
衝動性溢れるビートと独特のラップスタイルが絶妙にマッチしている。名手A$AP RockyとのMAZZAが一押し。
MAZZA with A$AP Rocky
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