見出し画像

【スタッフBlog】Patagoniaスタッフの僕が漁網カッティングをして感じている事

自己紹介 金氏駿介

パタゴニアスタッフと兼務して働いている金氏駿介(カナウジシュンスケ)です。パタゴニアで6年半働かせていただいている自分は、最高の製品をお客様に販売する事が仕事です。
パタゴニアの最高の製品とは、多機能で、長持ちし、修理出来て、環境に与える悪影響を最小限に抑えてることを言います。実際に店頭で立って、お客様がパタゴニアのことやスタッフ、自分の事を好きになって頂き、そこからパタゴニアが伝えていきたい製品を通じた環境ストーリーに共感して下さることが本当に嬉しいですし、やりがいを感じます。

銚子漁港にて漁師さんとの共同作業(右から2番目が私/金氏です)

入口(Ellange)に参加出来ること

そんな中でこのEllangeでも働かせて頂くようになり、漁網カッティングをしていると、よりお客様との会話が楽しく感じるようになりました。
店頭で働いていると、販売する製品が一体どのような素材でどのように作られてどのような人が関わっているのか見えません。
この漁網をリサイクルする事業は、実際に漁師の方々が使わなくなった廃棄してしまう漁網を回収し、カッティングして、粉砕し、それをケミカルリサイクル(分子レベルまでリサイクル出来るので、循環可能)出来る工場に送るまでをします。そこから繊維になり、パタゴニアの製品など新しい物に生まれ変わっていきます。
製品が出来上がるまでの最初の工程、つまり『入口』が見えるのが僕は嬉しく思っています。
実際に自分の手で、大きい巻き網をカッティングしていき、それが製品になるって考えるとワクワクが止まりません。回収した漁網の中には、ボロボロで汚れがひどい網もあり、本当にこれが新品の物に変わるのか??と驚く事もありますが、そんな廃棄物が宝のように今は見えます。笑
機械で切るのではなく、異物が入らないよう実際に目で見る必要があるので人のチカラがより重要となってきます。

漁網カッティングの様子

出口(Patagonia)を見れること

そして、ただリサイクルされることだけではないこと。漁師さんは、漁網を廃棄するお金をかけることなく、僕達が購入し回収させて頂くことでとても喜んでくれます。喜んでくれると、自分達の使っていた網が、どうなるか気になり聞いて下さり、共感して下さった漁師さんが実際にパタゴニアへ買い物に来て下さることもあります。水産業を支えている漁師さんのチカラになれること、一緒に行動していく仲間になって下さること。そして、最終的には、海に流れてしまう漁網を阻止し、【海を守っていくこと】に繋がること。この製品が出来るまでの最初の入り口を知り、店頭で実際に漁網から作られたNetplusの製品を販売する『出口』を見れること。僕はすごく幸せだなと実感しながら、日々お客様との会話を楽しんでいます。

トラックで回収後の写真

当社の事業「NetPlusJapanProgram」の運営

当社は漁師さんたちから廃棄予定の漁網を有価(Kg単価)で購入・回収し、100%追跡可能な使用済漁網のみによって作られるリサイクルナイロン原料"NetPlus"の製造を行っています。
製造工程は裁断/洗浄/乾燥/粉砕を行います。

"Netplus"はBureo社(https://bureo.co/)の商標です。
"NetPlus”はPatagonia社(https://www.patagonia.jp/home/)のダウンセーターやバギーズなどの製品で採用されています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?