飲みながらジンの魅力を語ります
以前投稿したジンを紹介してるイギリスのおっさんに影響されて、コンビニにかろうじて売っている品を買ってきた。
このチャンネルの動画は良い勉強になるし、おっさんのテンションが面白いのであれからよくお酒を飲みながら「紳士」の英語を学んでいる笑
今回ジンという気分に浸るためには本場イギリス産が良かったのだが、まあ近場にはギルビーしかなかったのでこれにした。
まずジンの最大の魅力はその香りや度数で、炭酸で割ってもカクテルにしても、ロックで飲んでも美味い。植物から作られてるなって感じがもろに伝わるので何か他のお酒に比べて健康的な感じもする笑(ケチャップは野菜並みの発想)
そして蒸留酒であるため純度が高く、悪酔いしにくいのも特徴だ。
次にジンはウイスキーの様にバブル的なブームになっていないという事が挙げられる。
ひろゆきがビールが好きな要因として「ワインと違ってそこそこの値段で最高級の物が帰るから」と語っていたが、ガチで極めようと思うと経済力が必要なお酒は手が出しにくい。(まあひろゆきがそんな所にこだわるなって話ではある笑)
その理由と同じでマウンティングの道具や投機の対象にならず、安定供給されやすいジンは極めるジャンルとしては敷居が低いのだ。
ジンは元々ビールよりも安いとして庶民に普及し、チャーチルが飲んでいた時ですら労働者階級が飲む庶民のお酒というイメージだった。
ワインなど100万使ってようやく入口で、ワインセラーのような設備も必要になってくる。
ウイスキーも近年のブームによって、原酒不足になったり、投機の対象になり更に買い占めが行われたりといつの間にか飲む楽しみから外れてしまっている。
愛飲家あるあるとして、どれだけ高いお酒を知っているかとか銘柄を知っているかというマウンティングに発展しがちでワインとウイスキーはこのツートップだ。
値段の上限はまだ低いが近年は日本酒もそうなりつつある。
評判の高いジャパニーズウイスキーを外国人が買い占めて、日本人が飲めなくなるとかみたいに、本来楽しんでいる人の所に目的が違う人がやってきて荒らされるという光景は本当にどこでも目にする。
子供扱いやオタク差別をされながらもカードゲームを元々細々と楽しんでいたマニアがいたところに、動画の流行りでやってきた人たちがいらないカードは愛もなく捨てて昔は普通に手に入ったカードが手に入らない、そういうのは見たくない。
これがウイスキーならば、ワインは庶民は及びじゃない富裕層のマウンティング合戦の道具だ。
なんかそういうの違うんだよなぁ、と趣味をただ楽しみたいにとってちょっと流行から外れたところの方が楽しい。かといってあまりにマイナーすぎて過疎すぎるのもつまらない。コンテンツの面白さはユーザー層にも左右されるというのが自分の持論だ。
前述のイギリスのおっさんなんて、まさに典型的な現地の本場のファンで本当に楽しそうである笑
そういう意味で、ジン、ウォッカ、テキーララムのようなスピリッツ系統はちょうどいいバランスの世界なのかもしれない。
近年クラフトジンが増えているけれど、これは前述のウイスキー原酒不足とも関連していて、ジン比較的新規参入者でも作りやすいというメリットがあるからのようだ。
そういう所も庶民的でいいなと思うし、これから極めるジャンルの一つにしやすい。
これは去年の夏頃に、何となく瓶がカッコイイからと気に入って飲んだプリマスジンだ。
かなり高級そうに見えるが2000円もしないのだから驚きである。
ちなみにこの時は刺し身をあてにして崖の上のポニョを見ながら飲んでいたのだが、意外と和食にあったので驚きだった。スピリッツなのでかなり深いところまで酔ってもまあ何とかなるだろうという安心感もある。
これがウイスキーやワインだと1000円代でイキるなとお叱りを受けかねないし、日本酒なら面倒な薀蓄を聞かされる可能性があるがジンだとそんな事はない。
無駄な作法もなく、むしろカクテルで各々が好きに飲んでも構わないというか現代はそれが主流だ。
ラムやウォッカもだが一万の物を飲めばそこそこ通になれる世界と、格付けみたいに百万の物を飲んで味の違いがわからないとにわか扱いされる世界だと自分は前者の庶民感の方が好きだ。
カリブの海賊やキューバの軍人が飲んでいたラムや、ロシアやソ連の軍人が愛したウォッカ、イギリスの労働者階級が受け継いできたジン、メキシコで塩とともに味わわれるテキーラ、そういう雰囲気に親しみを抱くのである。日本ならば日本酒より焼酎、これもう雰囲気の問題といってもいいかもしれない。
もちろんお酒はDDなので、ワインもウイスキーも飲みはするけど自分の専門ジャンルにしたいと思うのはそういう庶民派のお酒である。
お酒の世界は一定の金額を超えると味ではなくステータスの世界にしかならない部分がある。
味は十分に張り合えるし、酔うにも良し、自分でカクテルを創作するにも良し、それでいて値段は抑えめだ(皆さんのサポート次第ではもっと記事が書ける!笑)
そして何よりスピリッツはカッコイイ。
名前を調べているだけで厨ニ心をくすぐられるし、アブサンやカンパリなどまだ他にも種類があってこだわり方は無限大。
バーで飲むカクテルだけの文化だけにしておくのはもったいないし、特定の種類だけにこぞって集まるのも面白くない。
いろんなお酒文化の楽しみが多様化する未来を想像して、また一杯飲む。
面白いとおもたら銭投げてけや