ガンダムSEEDに例えると自分はカズィのような存在

世代的に機動戦士ガンダムSEEDが全国的に流行り、当時の人気アニメキャラターランキングのようなテレビ番組でもSEEDのキャラクターがランクインするような時代に育った。

実際にはリアルタイムではそれほど見ていなかったのだが、ブームの大きさは肌で感じていた。


その後ダブルオーを見て本格的にガンダムにはまり、その影響でSEEDとSEED DESTINYを見ていくことになる。今ではSEEDが最も好きな作品の一つで、コーディネーターとナチュラルの人種問題を扱ったテーマの世界観に惹かれている。

ナチュラルとはごく普通の自然な人類であり、コーディネーターとはゲノム編集のようなもので遺伝子を改良した新人類のような存在だ。

容姿、体力、頭脳、すべての面に優れており当然ながらナチュラルは嫉妬するし自分たちの存在が脅かされると脅威を感じる。


その結果差別問題のようになり、コーディネーターは自分たちの自由な場所を求めてプラントという宇宙コロニーに進出していくことになる。しかしそのプラントに対しても地球側から圧力があり、自治権拡大を目指して戦争へと発展していくことになる。

2002年の世界では、こういったアニメが大々的に放送されていたが今はSEEDの放送は厳しいだろうし、今ではそれほど学生には受けないかもしれない。


この世界観ではモビルスーツと呼ばれる機動兵器が存在し、ZAFT(ザフト)というPLANT(宇宙コロニー)の軍事組織が地球連合に侵攻してくるという設定になっている。

その新型機動兵器をコーディネーターは優秀なので開発することに成功し、数で勝る地球連合に対し初期は優位に立つという展開だ。

そのモビルスーツは操作が非常に難しく、頭脳的にも身体的にも優秀なコーディネーターにしか操縦できない。後々ストライクダガーというナチュラルにも操作できる地球軍のMSが登場するのだが、それまではナチュラルの視点からするとコーディネーターというのは非常に恐ろしい人種として地球に攻め込んでくる。


自分は学生時代は自分はコーディネーター側だと思い、優秀だと信じ込んでいたので今でもザフトやプラント側が好きではある。ジンやディンのようなモノアイのメカはかっこよく、ザフトの赤服の精鋭部隊に憧れていた。

そんな自分が好きなキャラクターは当初はアスラン・ザラであり、機体もイージスやジャスティスのようなものが好きだ。今ではシン・アスカも評価しているが、基本的になれるものならやっぱりアスランになりたかったし、優秀なコーディネーターに生まれたかったというのが本音だ。

SEEDのシーンに「なんでコーディネーターにしなかったのか」と親を責めるシーンがあるが、今の自分は優秀に生まれなかったことが自分の不幸の最大の理由なのだと諦めきっている。


その一方でカズィ・バスカークという実質いてもいなくてもいい、最弱のモブキャラのような存在がいるのだが、今ではこのカズィの存在が上手くSEEDでは描かれているなと思うようになっている。

それどころかむしろ今一番親近感を感じるのはカズィかもしれないし、自分はカズィのような存在なのだ。


高校生クイズで優勝した田村正資はキラ・ヤマトで、Sexy Zoneの中島健人はアスラン・ザラなのだ。

そして自分はそんなコーディネーターの2人に憧れているカズィなのだろう。

本当はストライクガンダムやイージスガンダムに乗ってかっこいい戦いを繰り広げる主人公の2人に憧れているが、現実にはモビルスーツを操作できないナチュラルのカズィなのだ。

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