英語で最も病身な要素=熟語

年始年末なので長時間番組が増えているけど、自分は英語の参考書を読みながら検定対策をしている。

ただ単に何時間も番組を見るのはもったいないし、かと言って勉強だけするのも続かない。


そんな感じで英検やTOEICのよく出る単語みたいな本を片手に勉強して、これが結構続いている。本当に分厚い一冊の単語を覚えようと思ったら相当時間がかかるので何かの時間にやるしかない。かといって真面目にやりすぎるのも疲労して続かない。


結局語学というのは突き詰めれば知識ゲーかスピードゲーに行き着く。英語は単語の要素が強くてTOEICは難易度よりもスピード要素が強い。

なんというかトップレベルのスポーツの試合が基礎的なことをひたすら高い精度で早くやってるだけみたいなもので、そこまで難しいことをやっているわけではない。

逆に言えば速度と精度を上げることが一番有効で、最も難しい。陸上の短距離なども百分の一秒を突き詰める世界なので、最後は速度になる。

TOEIC900点を狙う本に書いてあったことに「このレベルになると小細工や裏技的テクニックは通じず英語を英語として理解してるかが重要」とあった。

それより低いレベルだと長文問題の選択肢を先に読むみたいな小細工が役に立つが、トップレベルだと結局問題文を最初にスラスラ正確に読めるほうが大事みたいな話だ。

時間があれば中高生でも解ける問題はいくらでもある。サッカーの世界でもメッシが特別な技術を使っているというより、同じ足技ならそこらのサッカー少年でもやれるのが多い。ただメッシはそれがスピードが早くプレスがきつくてスペースがない場所でもやれるというだけで。


そして英検に関しては単語ゲー要素が強くて、究極知ってるか知ってないかだけで決まってしまう。悩めば溶けるけど知ってたら秒速でわかるみたいな問題で時間を浪費してる暇はないってことは、英語に限らずどのジャンルでも共通している。


そんな知識ゲーの中で特にファックだと思うのが、熟語に尽きる。

ただ単に難易度が高い珍しい単語なら言うほど難しくはない。逆に熟語というのは誰しも見慣れたことがある基礎単語同士の組み合わせで意味が大きく異なるところがまさにクレイジーである。

例えばrun offと書いて、これは印刷するとかコピーするという意味になるしmake doで「なんとかありあわせのもので間に合わせる」みたいな意味になったりする。

しかも同じ単語でもmake forが「行く」というように次につく前置詞とかの違いで意味がまたおかしくなる。

わかるかいなこんなもん!

難しい単語を覚えることばかりに重点を置いていると、中1レベルの単語の組み合わせでミスる。これが英語の怖いところだ。

逆に言えば英語熟語のこのややこしさにハマりつつあるとも言える。逆に言えば奥深さ。


ネイティブと会話するとなぜそんな難しい単語を知ってるのかと驚かれて、逆にものすごく簡単な言い回しを知らないというのが日本人あるあるだ。


例えば「〜する寸前だった」という表現を訳すときに、日本人は「直前」とか「寸前」みたいな訳語を探そうとする。

しかしこれって「ほとんど〜だった」という表現を使えば余裕でalmost使えば通じるという中学で習うレベルの内容で拍子抜ける。

結局直訳なんて無いので現場でアドリブ処理というか発送の転換というか。

あととにかく英語は主語を重視する言語なので何かあったら主語を考えるというのも大事だ。

一例として「このお店にはあれありますか」というのは素直に「あなたはそれ(探しているもの)を売っていますか」という至極シンプルな表現がネイティブ表現として自然らしい。逆に主語を相手にしないと失礼になることすらある。だから主語を曖昧にする日本語と真逆でここが難しい笑


主語に何を持ってくるかで英語脳が問われるし、主語が何かで構造が決まってくる。徹底して英語はその時何が主体かで考える言語なんだなと改めて再勉強で気づく。


思えばなぜ自分が英語が好きなのかというと、結局いい教師に巡り会えたからに尽きるよなと。逆に子供の頃得意だった数学がその後苦手強化になっていったのはその後の教師が全員アレだったからだ。

教科の好き嫌いってそういう要素で決まることは多い。


そのいい英語教師のほとんどが男教師で、今でも尊敬しているというか語学を目指すならああいう人たちにならないといけないなと強く思う。学校の教師になりたいわけではないけど、語学に関わってる男教師はほんと面白い人が多かった。もちろん英語の女教師にもいい人はいるけど、女が語学に行くことは普通だからこそ、まあ普通というか良くも悪くもよくいる女性教師というか(逆に女性で社会や理科選ぶ教師は面白い人が多い)

逆に男が語学に行くことはものすごくメジャーというわけではないからこそ、個性的というかキャラは濃かった。彼らが面白かったから自分も英語を好きになったことは間違いないだろう。


まあでもそんな英語教師たちですら日本の殆どの教師はネイティブの10歳ぐらいの語彙力しかなくて、そこから教わる学生がそりゃまともな英語力つかんわなとは思う。英語力とは何なのかという問いは終わらない。もうそろそろ試験段階も終わって本格的に小学校から教えるらしいけど、未だに教師が研修受けてる段階というのだから日本がインドやシンガポールやの英語大国になるのはまだ困難が多い。

でも自分自身は日本人のポテンシャルに英語力(発信するにしても受信するにしても)が加わればすげぇ国になるんじゃないかと思っている立場なので、自分自身もっと勉強しつつ語学についていろいろこれからも語っていきたいなと思う。

面白いとおもたら銭投げてけや