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10日ぶりにお酒を飲んだ結果

当初は二週間と予定していた禁酒期間だったが、お盆休みということもあって思いのほか次回の歯医者行きが遠くなったので一昨日からまたお酒を飲み始めた。


飲んでいるのは相変わらずストロングゼロのようなアルコール度数9%の缶チューハイで、スナック菓子を片手に酔うために飲んでいる状態だ。

それでやることといえばyoutubeをはじめとしたネットサーフィンがほとんどで、地味な底辺負け組の娯楽でしかない。

酒類はラニンニングコストとしては高いが、テーマパークや外食に行くことを考えれば安いと言えなくもない。てっとり早く昂揚感を得られるという意味では底辺の味方だ。


ただ何度も思うように、やはりお酒で幸せになれるものではない。

確かに楽しいと言えば楽しいが、最終的には現実が迫りくる。自分が口癖のようによく言う「訪れた未来な思っていたほどの物でもなかった」という感覚そのもので、10日間禁酒してたときに思い描いていたような楽しい未来が訪れたわけではなく、相変わらず飲み過ぎると気分悪くなるだけだなということに気付く。

そんなもの分かりきっていたはずなのだが、陰鬱な気分からようやく解放されると、楽になりたいがためにまた飲んでしまい無限ループが始まる。


今思えば禁酒期間中、読書をして様々な世界に思いを馳せていた時のほうが楽しかったなと既に数日前を懐古せずにはいられない。禁酒期間中の方がジュースやスナック菓子、ガムのありがたみもわかったがお酒を飲んでいると無意識になっている。

酒を飲んでテンションを上げたところでいずれは下がってしまうので、何をやっているんだろうなという感覚になる。酒飲んでないときのテンションのあげかたはここ最近研究中で、酒に頼りすぎると本当にアルコールなしでは元気が出ない体質になってしまう。


現実逃避をしたところで、それはただの逃避でしかなく現実がなくなるわけではない。楽しいのは飲んでいる時だけで、それも虚しい行為であることに変わりはない。


またストロングゼロ系だと悪酔いするというのもあまりよくないことなのかもしれないが、ワインだろうと焼酎だろうと若干の感覚の違いがあるだけで飲み過ぎれば気分が悪くなることに変わりはない。

1週間に一度は休む習慣を取り入れようと、禁酒期間中に誓ったのでそれは守りたいとは思う。


結果を言えば、10日間も我慢してお酒を飲んだらさぞ楽しいのではないかと予想していたら、いつも通りというかこれまで通りのそれ以上でもそれ以下でもない世の中しか訪れなかったよという当然の話で、現実はそう簡単に変わるものではないという真実に行き着く。

飲みたいけど飲めないときに想像するからこそ華やかに思える世界も、いざ再開すれば元通りでしかない。


まぁこんなネガティブなことを言っておきながら、二日酔いも冷めてまた飲み始めればまた疑似的な幸福と昂揚感は得られる。偽物だとわかっていてもそれにすがるしかない人生なのであれば、そうするしかないしその習慣をある程度受け入れてもいる。

気分悪くなって現実に気付くということを了解したうえで飲んでいるので、またこの時間が来たかと粛々と受け入れるだけだ。

そもそも人生自体、陰と陽が交互に訪れるものなので楽しむ時は思い切り楽しみ、後悔は後からすればいい。


ほんと馬鹿で非生産的な行為だなと思いながらもやってしまうのはパチなんかとも似ていて、人生のレールから外れたような駄目人間は愚かな行為に人生を浪費するのだろう。

そもそも意識高い凄い人間がネットでは目立つだけで(それらは時に都合のいいところだけ見せている)、大部分の人間が無駄なことばかりしているわけで、人生とは本質的にくだらないししょうもないものだ。


お酒にももちろん酔いの見方はあるし、生産的な場合もある。

自分に合う良いお酒の飲み方を見つけていくというのが人生のテーマでもあり、無駄ではないときもある。例えば余りテンションが低いときには外国語の動画など見る気はしないが、お酒が入るとやる気になってリスニングに専念できる時なんかもある。

脳を溶かすイメージというか、感覚的にやわらかくなっている状態の方がすんなりと外国語が入ってきて良い勉強になることもある。もちろん飲み過ぎて酩酊しているときは何を聞いたかも覚えていないので、程よい量を維持しなければならないが。

またお酒を飲んでいる時のほうが大胆になれてスピーキングの練習などは捗るという記事も読んだことがある。特に奥手な日本人の場合、英会話なども全然離さないが、その後の飲み会で流暢になるなんてパターンもあるようだ。


まぁあれだな、「お酒は幸せになれる魔法の水ではない」といういつもの結論でしかないし、そんな都合のいい飲み物なんてないんだよ。

オアシスのような桃源郷や、楽園のような約束の地は存在しないとか、理想のヒロインや白馬の王子様はいないとか、そういうことと本質は変わらず現実ってそんなもんよという話だ。

しばらく酒から離れると、酒が恋しくなり良い部分しか想像しなくなるがお酒の本質は変わらないよというだけでしかない。

そしてそんなことを言いつつもまた呑む、何のために買い置きしてると思ってるんだ笑

酔い覚ましの時間つぶしにはなった、さてと呑みますか。

飲んで呑まれて、アル中人生よ。

面白いとおもたら銭投げてけや