世界の終わり #2-3 ギフト
正門前の駐車場では、山岡と数名の〈TABLE〉メンバーが、緑色の服を着た男たちと口論していた。
「やぁやあ、掛橋(かけはし)さん、いいところにきてくれた。彼らじゃ話にならなくてねぇ」明らかに作っているとわかる笑みを浮かべて、緑色の服を着た男の一人が、右手をあげて近寄ってくる。
周囲にいた者の視線が、一斉(いっせい)に掛橋へと向いた。「掛橋さん」と、あちこちからあがる声。右端に立っていた山岡だけは、眉根を寄せてそっぽを向いていた。
「早い時間からどうされましたか、郡部(ぐん