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ニューヨーク州田舎で初めて家を買う | アメリカの賃貸 vs 持ち家

アメリカで4年ほど賃貸暮らしをして、5年目となる今年、家を購入しました。

アメリカ (NY州アップステート田舎) での
賃貸と持ち家のメリットデメリットを考えたいと思います。

アメリカでも毎日のようにいまだにインフレやcost of livingなんて言葉を耳にします

スーパーの卵の値段や
ガソリンの値段を見ると
ピークは過ぎたようには見えますが
インフレの指標に含まれないとされているリアルエステート市場は
未だにハイパーインフレ
(NPRで面白い話がありました)

これも今年は少し落ち着く見通しでしたが
Interesting rateも当初の予想から外れてますね・・・?

利子が高いので
家の売り渋りも起きていて
完全にインベントリー不足です

バイデンさんの政策案(という名の選挙対策)
ホームバイヤーには嬉しいので
是非通過してほしいんですが
それくらい、アメリカのマーケットがアンバランス

なので、家を買うのにいい時期か
と言われると
そうとは言い難いのですが
もはや、いい時期が来るのかどうかも
よくわかりません

私たち夫婦も
"自分の家を持ちたい"
ぼんやりずっと思っていました

ただ、コロナ、私の移民ステータス、運転/車、安定した収入、そして不動産市場など
色々なファクターで頃合いを見計らっていました

日本では最近は結構,
人生のポイントによって必要な家はかわるから, 賃貸で臨機応変に
という考えも増えているよう(?)ですが
(シンプルライフの本を結構読んでいるからバイアスあるかも)
アメリカではどうか?

アメリカにおいても
その人のライフスタイルや
地域によって全然違うと思うのです

旅が好きでノマド生活を送れるような仕事の人や
仕事柄転勤が多い方は、
持ち家は持ちたくないだろうし
NYC(特にマンハッタン)とかだと、難しそう(わからんけど)?
NYCに永住している方は持ち家なんでしょうか・・・(気になる

あ、あと
気分転換で引っ越すのが好きな方もいますよね (家庭があると難しそうですが)

一方で私のところのような田舎だと
自分の土地をたくさん持って好きに使えるためには
やっぱり持ち家がいい

また、この地域の賃貸はかなり不安定なので
私の知る長期・永住組は
日本人に限らず、みんな持ち家に移行している気がします

私の物差し、
かつNY州の田舎の話になりますが
アメリカの賃貸と持ち家のメリットデメリットを
かいてみたいと思います

多くの場合は
賃貸のメリット = 持ち家のデメリット
賃貸のデメリット = 持ち家のメリット
です


アメリカの賃貸のメリット

  • 選択肢が比較的多い

  • Property taxやschool taxがかからない (NY州は税金が高いことで有名です)

  • 家に対する責任がない(常識の範囲ではあるが)

  • 家の修理やアプライアンスの交換は自費ではない

  • 庭の芝生の手入れをしなくていい

  • 家具の有無で選ぶことができる

  • アパートや集合住宅だとジムなどがついていることも

  • 都会やダウンタウンだとドアマンや管理人がいることも

  • アパートや集合住宅だとコミュニティがある

アメリカの賃貸のデメリット

  • 賃貸である限り住宅費を払い続けなければならない

  • リースは一年単位のことが多い

  • リースを早めに終わらせにくい (break)

  • 家賃が毎年上がる可能性が高い (地域と大家による)

  • リースの更新ができない可能性がある

  • 急に、数か月後に立ち退いてくれと言われる可能性がある

  • ペットがいると難しい物件もある

  • 大家のOKがないと家や庭に好きなことをできない

  • 場合によっては月々の賃貸料が住宅ローンより高い

  • アパートや集合住宅で共用の洗濯機などだとタイミングが難しい場合がある

  • 大家が家のケアを怠ると色々面倒

アメリカの持ち家のメリット

  • 毎月払うローンだが、最終的に家が自分のものになる

  • ローンを完済すれば、月々の主な支払いは税金と光熱費のみ

  • 家にも土地にも自分の好きなことができる

  • 自分のアセットである

  • 税金の控除が色々ある

  • 家に帰ったとき、家で過ごす時間の幸せ感

アメリカの持ち家のデメリット

  • 全て自分でメンテナンス・およびメンテナンスのためのコーディネートをしなくてはいけない

  • 賃貸の時にはなかった税金がかかる

  • 家を買うまでのプロセスが長い (私たちはかなり短いほうで、リアルターを決めてから二カ月半だが、長い人は一年以上探してる場合も・・・)

  • 運命の家とすぐに出会えるとは限らない

  • 運命の家を手に入れられるとは限らない

  • HOAがある場合がある

  • ある程度は自分たち次第だが、家の契約のタイミングは不可抗力

  • 家の状態やリフォームをしたいかなどにより、いつ実際に入居できるかわからない

こんな感じでしょうか

日本はよくわからないけど
アメリカでは家は投資とみられる
勿論メンテナンスをしないといけないけど
基本的に価値は上がる

私たちが住んでいた賃貸の家も
大家が十年前に買った時は145K (それも破格だな) だったのが
今では350Kほどの価値になっている
(ただ、全然メンテをしていないから、この値段では売れないんじゃないかな。インスペクションで穴だらけだともう)

私たちはやっぱり
自分たちの好きにできる土地が欲しかったことや
賃貸の家のガタを一々こちらが面倒を見るのにうんざりしたので
(大家が州外に住んでいて、プロパティマネジャーもいつの間にか消えていた)
持ち家になって、大好きな家を大事にしようという気になれて
満足しています

賃貸の時は、ロケーションやバックヤードは気に入ってたんですが
寝るところ
という感覚がつよかったので
家への愛はあまりありませんでした

今は通勤時間はぐっと増えましたが
ほぼずっとファームランドなので
割と楽しい(冬は心配)

ということで
結局は人それぞれなんですが

私たち夫婦は
ずっとアップステート田舎に住む予定だし
地域につながりと愛着があるし
やっぱり自分の土地があるのは幸せ
そして自分が大家・・・!

ということで
持ち家にしてよかったなと思っています

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