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Tori Kelly #1 Stained 【曲紹介】

はじめに

Tori Kellyという歌手をご存知だろうか。
カリフォルニア州出身の、くるくるでボリューミーな金髪が印象的な彼女は、現在のPop界トップの歌唱力を持つ。

自由自在に操る伸びやかな声だけでなく、超かわいいルックス、天使のような性格もTori(Victoriaを短くしたニックネーム)に惹かれる理由だ。
Liveパフォーマンス*1 では、その音程の正確さに驚かされる。

あまりに好きなので、Toriの曲ひとつひとつを紹介していくことにした。
シングルでないアルバムの古いものから順に取り上げていく予定である。

アルバム <Handmade Songs by Tori Kelly>

今回のアルバムは2012年に出たアルバム、Handmade Songs by Tori Kellyである。

#1 Stained

早速1曲目。

この曲を一言でまとめると、
「あなたは私のこと好きっぽいけど、私はまだあなたに本気かどうかわからない。でも好き。でもわからない。」
一言じゃない。でもこの微妙な感じ、わからなくもない。
もっとも、優柔不断な状況を続けるのはお相手に失礼であり、Toriもそれをわかりつつ、葛藤しているようである。
カッコ内は私の主観的解釈に基づいた意訳である。


Why do you still come around?(なんでまだ私のこと好きっぽいの?)
When all I do is push, push, push you away(あなたのこと突き放しているつもりなのに)
I really, really wanna take a chance on you, but I hesitate(あなたと恋をしてみたいけど、躊躇してしまうの)

I'm afraid to start(あなたとの関係を本格的に始めてしまうのが怖いの)
Don't wanna break your heart(あなたのこと傷つけたくないの)
Just finished picking up the pieces from this mess(前の恋から立ち直ったばかりだから)

I never meant to hurt nobody(誰かを傷つけるつもりはないの)
But now I tend to move slowly(でも今は焦りたくないの)
Cause if I ever slip from your fingertips my name will be stained on your lips(もしあなたとくっついて、うまくいかなくて別れたら、私はあなたの心を無為に傷つけたひどい人ってことになっちゃうじゃない)

It feels like everybody's watching
To see what my next move is(私の次の動きがなにか、みんなに見られているような気がするわ)

Nothing wrong with taking my time with love(愛の決断をすることに時間をかけることは何も間違っていないのよ)
I don't wanna be the bad guy again(また恋愛で悪役になるのは嫌なの)

いい感じになりかけているけど、うまくいかなくてあなたのことを傷つけたら、私のレピュテーションリスクにもなるし、悩んじゃうわ。
という心情を非常にアップビートなメロディに乗せている。
こんな微妙な心情をすくい上げて曲にしちゃうToriはさすが、かゆいところに手が届くタイプのシンガーソングライターである。

音楽的には、イントロのOh...の部分がToriらしくて良い。
次のアルバムのUnbreakable Smileにも出てくるが、歌詞のないOhやLaで歌うパートが、Toriの可愛らしい声とよくマッチする。

Appendix

*1 残念ながら、昨今のLiveパフォーマンスではリアルタイムのAutotune等が使われることが多く、私のような素人の耳にはもはや聞き分けが難しいこともあり、本当に正真正銘のLiveパフォーマンスを享受することは困難になっている。下記のInspired by True EventsのLiveは少なくとも過度なAutotuneは使われていないと思われる。(完全無使用の可能性もあり。聴くだけではわからないのです。)


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