紙に書かずとも内容を理解したい

最近、仕事の都合で資格試験の勉強をしているが、その際に気になっている事が、内容を頭に入れるためにどのようなアプローチをとったほうが自分にとって効率的か?という事である。

どのようなやり方でも、結果として行き着きたい先は資格試験に合格する事である。そのためには、模擬試験で出てくる問題に対して、丸々暗記(この資格は割と模擬試験の問題丸暗記で、内容を理解していなくても行けちゃうらしい)という方法があるが、私は今回、これ以外のアプローチで勉強に取り組みたいと考えている。

だって、やっぱり内容理解したいじゃん。これまでの内容理解できていれば、新しい知識獲得において相当楽になるから。問題文丸々暗記では、正しい解答を選ぶことはできても、なぜ正解なのかについては、ずっと分からないままだ。

まあ、これはある種当たり前の欲求だと思うので説明は不要か。ただ一つ私が個人的に思うのは、内容理解は絶対必要ではなく、できればなお楽になるというものだと思う。覚える事は必要だが、理解は必ずしも覚えるために必要ではない。それをサポートしてくれはするものの、結局覚えられなければ、一つのことを理解するのにかけた時間や労力が、必要以上の負担になってしまう場合がある。その際は、暗記した方が、よっぽど情報量少なくて済むので、この方法を必要に応じて取れるか取れないかはかなり戦略的に差がつく所だと思う。

まあ、そうは言っても、やはり私は今回理解したいという事で、その方法についての考察に移ろうと思う。私の中でとれる手段は2つ。(他に有効な方法があれば是非紹介して欲しい。)

1.ノートに書いて理解
私はパッと読んでも理解できないので、ノートにまとめながら読んでいる。しかしこれが、すごく時間がかかる。今日で一章終わらせようかな、なんて考えている日に、2時間ほど集中しても章の5分の1程度しか進んでいないと、絶望はしないが少し目標達成は厳しいものであると痛感せざるを得ない。質はあるし、一つ一つ全て理解しながら進みたいという完璧主義が発動してしまうとき(私は完璧主義は克服すべき悪癖だと考えている。)は、この方法をとるが、やはり努力量と結果に対しての認識のズレがストレスになるので、この方法を脱却したいと考えている。

そこで私が考えている方法は、ノートを禁止する事である。つまり、読むだけ。

2.読むだけで勉強
この方法は、単純にノートを取らないため時間効率は上がる。そのかわり、質が下がる。
分からない単語が増える。それが一定量を超えると、その単元の内容が全く入ってこなくなる。結局、前の内容を理解するために見返すこともある。

私はこの方法には、長期的な視点でもって繰り返し解くという方法を前提に置くべきだと考えている。つまり、この方法での1回目の学習はせいぜい、「各章にどんな内容があったのか、この単語はどの章で説明されるのか」くらいが分かれば良くて、より詳しい理解は、2回目、3回目の学習を通して少しずつ理解されれば良いという考えだ。1度目はあまり質にこだわらず、パラパラめくる感覚で量をこなしていくことになる。私はこの仮説を今検証していく予定だ。

とはいえ、気になるのは、いわゆる勉強が得意な人たちのやり方である。私との差異はどこにあるのか。方法、考え方、あるいは基礎能力(集中力やIQ)なのか。ただ私が思うのは、勉強は愚者にこそ必要なもので、その意味で勉強は万人にとって開かれたものであるということである。賢者ほど効率的に多くの知識を身につけることはできないかもしれないが、愚者には愚者にあったやり方で、勉強を進める事が必ず出来るはずである。私は、私にとってのベストパフォーマンスがなにかを知りたいだけである。それは、おそらく私だけではないはずだ。

私のこの考察が、同じ悩みを抱える人の助けになれば幸いである。

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