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如何に人間の冒険精神を刺激するか?

先週、北京野生動物園で、ある男性が突然車から跳び出して、虎群へ駆けつけ、警備員に止められた時、虎と僅か数メータルのところまで行った事件がありました。実は当局によると、動物園側が日々安全宣伝や教育を繰り返しているものの、このような危険行為をなかなか止められないのです。

動物園で虎へ駆けつける人たちの心理的な動機を置いといて、今日科学の視点から、どのような状況で、人間がリスク好みとなるか?を議論してみます。

人間のリスク許容度は性格の一部で、基本的に変わらないと思う方が少なくないかもしれませんが、最新の心理学研究によりますと、実は我々のリスク許容度が固定値ではなく、体の状態や環境にかなり影響されやすいものです。「The Gray Rhino」の作者Michele Wuckerが今年新しい本を出版した。その中、人間のリスク許容度を影響できる要素をいくつかリストしました。

一、味覚:最新の研究結果によりますと、普段に辛いものが好きかどうかに関わらず、唐辛子を食べた後の数時間以内、人間が明らかにリスク好みとなります。因みに、それ以外の味は関係ありません。

二、聴覚:テンポの速い音楽を聴くほど、人間が短気となる傾向があります。車を運転する人はこのような経験があるはずです。運転の時、テンポ速い歌を大きな音量で聴くと、車線変更、追越し、加速の頻度が普段より多くなり、信号待ちの時もイライラする。今度車を運転する時、自分と家族の安全のため、緩やかな音楽を聞きましょう。

三、触覚:熱い環境と寒い環境、どちらは人間のリスク好みをアップさせるとおもいますか?答えは寒い環境です。人間は寒い環境にいると、脳がカンナビノイドとアヘン類縁物質を放出する。このような物質は鎮痛、不安を緩和する作用を発揮する同時、ドーパミンとセロトニンを活発させ、人間がよりリスキーな行動をとりやすくなります。

四、血糖:お腹すいた(血糖値が低い)時、人間は短気となり、ハイリスクの行動を取りやすいです。おもしろい統計数値があります。裁判官は朝9時半〜10時(朝食のすぐ後)下す判決が割と軽く、お昼の時間に近づくほど、量刑が重くなります。血糖値が下がるほど、人間の許容度も下がります。

よって、もし上司にハイリスクの提案を説得しようとしたら、四川料理に連れて、そこのエアコンを下げて、BGMをテンポの速い曲にして、辛い麻婆豆腐を注文したら、奇跡が起こるかもしれませんよ。

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