無職の盗み聞き/カフェワーク
無職の盗み聞き♯1外国人少女の恋
ほぼ毎日カフェで仕事をするフリーランス。
集中力が著しく低い僕はついつい隣の席の会話に聞き入ってしまう。
1. 隣の外国人家族。
今日もカフェで作業をしていると、隣の席に外国人旅行客の家族が座ってきた。
さらにその隣には勉強中の男子大学生。
大学のレポートを書いているのか、かなり集中している様子。
外国人の家族は、
父、母、兄、姉、妹の5人家族。
喋っている言語は英語でした。アメリカかイギリスからの旅行中だろうか。
子供達は14歳〜17歳ぐらいに見える。中学生かな?
海外の人は子供でも背が高かったりするので、はっきりとした年齢は分からないが、キャピキャピと盛り上がっていたのでまだ幼いんだろうという印象を受けた。
仕事をしている僕にとっては、
隣でワイワイされるのは普段なら嫌なものだけど、子供となれば話は別。
日本に旅行に来て楽しいのかな?なんとも微笑ましい…
なんて思っていたのだが、
実は僕が思っていた程そんなに子供でもなかったようで…
2. 外国人少女の恋…
外国人家族の両親と兄はワイワイと楽しそうに会話している中、
下の姉妹は二人でキャッキャと言いながらヒソヒソ話をしていた。
何をしているんだろうと思って見ていると、二人はチラチラと隣の大学生男子を見ながら喋っているだ。
「なるほど!そういうことか」
一方、大学生はというと相変わらず必死にPCにかじりついて勉強をしています。
至って平凡な顔つきで、髪型や服装もおしゃれな感じもしない。
僕も街中の外国人の顔を見て「かっこいいな、綺麗だな」なんて思うものだが、その人が自国でもイケてるかなんて分からない。
とにもかくにも外国人家族の妹ちゃんはその大学生のことが気に入ったのだろう。
するとしばらくして、外国人家族は妹ちゃんを残して席を立ち、カフェを出てしまった。
妹ちゃんを残して…
(!?)
残された妹ちゃんは飲み物をグッと飲み干して、飲み終わった紙コップを机の下に落とした。
紙コップは隣の大学生の足元にころがる。
それに気付いた大学生はサッと紙コップを拾って少女に渡していた。
少女「sorry!thank you〜何たらかんたら」
大学生「ん?wats?お、おっけ〜い…」
少女はスマホを取り出し、翻訳アプリを開いて何やら話している。
二人の距離はものすごく近い。
そして最後にQRコードで連絡先を交換!
(なんて急展開なんだ!すごいじゃないか!)
そして恥ずかしそうに席を立った妹ちゃんはカフェの出口に全力ダッシュ!
すると出口で待っていたのはさっきコソコソ話をしていたお姉ちゃん!
ものすごく満足気な笑顔で待ち構えている。
(お姉ちゃん、お前の作戦だったのか!)
3. おわりに
今日は外国人少女の微笑ましい恋を目撃してしまいました。
やっぱり海外の人はあんなに幼い少女でもとても積極的ですね。
しかもよく見かけるナンパと違っていやらしさが無いのがいい。
この日の僕は興奮で仕事どころではなかったですが、、、
良い瞬間を見ることが出来てこっちまで嬉しくなりました。
これだから盗み聴きは辞められない。
無職の盗み聴きは続く。
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