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ヨヨは悪女なんかじゃない。

超久しぶりの投稿です。下書きしたままずっと放置してましたが、折角なので投稿しよう。

何か懐かしいゲームを語りたい…そうだ、むかし弟が中古で買ってきたSFCソフト、【バハムートラグーン】にしよう。

空に浮かぶ幾つもの島国(ラグーン)からなる、オレルスという名の世界が舞台のシミュレーションRPG。SFC末期の1996年発売だけあって、細かく描き込まれたドット絵が美しく、次世代機である下手なPSソフトよりもグラフィックがキレイ。

この世界では「神竜」と呼ばれる強大な力を持つものが存在し、ドラグナーと呼ばれる特別な血筋の者だけが、心を通わせる事が可能。神竜は肉体を持たず、ドラグナーを宿主として心の中に住み、力も与えるが宿主の心身に膨大な負担をかける。

主人公は、カーナ王国・竜戦隊リーダーのビュウ。ドラゴン達を育成し(剣だろうが本だろうが与えれば何でも食べる)、彼らを操って戦う。ドラクエタイプの寡黙な主人公なので、性格はプレイヤーの選択肢次第といったところ。

そしてヒロイン(?)はかの「スクウェア3大悪女」としてネットで有名なカーナ王女・ヨヨ。父王亡き後、世界でただ1人ドラグナーの素質を持つ彼女は、神竜の力を我がものにしたい敵国のサウザー皇帝に拐われてしまう。

ビュウとヨヨは幼馴染でもあり、幼い頃は甘酸っぱい初恋相手のような関係。
ビュウの愛竜・サラマンダーに乗り、恋人たちの聖地である「思い出の教会」をデートするくだりは有名。しかし、ヨヨは敵国に拐われている間に、皇帝の右腕と呼ばれるパルパレオス将軍と恋仲になってしまう。

ゲーム後半になるとパルパレオスは諸々の事情で、プレイヤー軍に仲間入りする。そして、ビュウの目の前でヨヨといちゃついてくるのである。

ヨヨにうっかり好きな子の名前をつけてしまったプレイヤーや、潔癖症なプレイヤーはここで「クソビッチが!」と激怒する。

しかしちょっと待って欲しい。子供の頃の約束で「けっこんしようね!」的な事を言って、本当にそのまま一途に結婚するカップルなんて、殆どいないのが現実ではなかろうか。

もし自分が、多感な時期に敵国に4年間監禁されたとして、その間側で話し相手になってくれる親切な異性がいたら、絶対好きにならない自信はあるのか?

そう考えると、ヨヨの心は「都合の良いヒロイン」ではなく、とても現実的だと言える。

ヨヨの事ばかり書いたけども、SLGとしては、ゲームバランスが大味過ぎるのが難点。完全AIのドラゴンはおバカだし。
会話中の多様な選択肢も、ストーリー分岐が発生すれば面白かったが、それもない。だけど、音楽やグラフィック、その他の要素が素晴らしいので、ぜひ一度プレイしてみて欲しい作品。

個人的にエンディング後のヨヨが、どう生きていくのかが気になる。

#心に残ったゲーム


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