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Jazz The New Chapter for Web

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シンコーミュージックから発売される『Jazz The New Chapter 』シリーズに関する記事や誌面に載せきれなかった未公開インタビューや掲載インタビューのアウトテイクなど… もっと読む
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#プレイリスト

50 Best Jazz Albums of 2022 by "Jazz The New Chapter" #JTNC

◉Jazz The New Chapterが選ぶ2022年の年間ベスト※下線は柳樂が執筆した記事へのリンク付きです。 1. Immanuel Wilkins ー The 7th Hand 2. Joel Ross ー The Parable of the Poet 3. Makaya McCraven ー In These Time 4. Cecile McLorin Salvant ー Ghost Song 5. Mary Halvorson ー Amarylis / B

ロバート・グラスパーと『Black Radio』の新しくなさ

ロバート・グラスパーと『Black Radio』シリーズは「ゲストの人選が変わってるよね?」ってずっとぼんやりとですが、思っていました。 コンセプトの面白さや演奏のすごさで新しいものっぽく聴いちゃうんですけど、ゲストは全然新しくないんです。ざっくり言うと”流行っている人を全く呼んでいない”。 2019年のミックステープ『Fuck Yo Feeling』にラプソディー、デンゼル・カリー、SiR、コーデ―、バディが入っていた時にはその並びで「珍しく割と新しいかも!?」と意外に

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ジャズ喫茶で聴きたい2020-2021のジャズ - for 21st Century Jazz Kissa : Traditional Feeling

2021年は鎌倉FMでラジオ番組を始めて、そこで新譜をかけないことにしたので、例年以上に旧譜を聴いた年でした。 鎌倉FMをそういうコンセプトにしたのはここ数年、オーセンティックなジャズを楽しく聴いていたから、というのも理由にあったので。 今、敢えてオーセンティックなジャズをやる若手の中には面白いセンスを持った人が沢山いて面白いことになっています。あくまでザ・モダンジャズではあって、過去のスタイルに沿ってやってはいるんですけど、その枠の中に今の若い人たちならではの技術やセン

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ビル・エヴァンスとECM:"ECM plays Bill Evans" Playlist

ECMの音源の中からビル・エヴァンス由来の曲が演奏されているものを集めて、プレイリストにまとめました。 ECMといえば、ジャズなのか、クラシックなのか、現代音楽なのか、どれなんだみたいなレーベルですが、そもそもジャズもクラシックと関係が深いので、同じような音楽の中身の配分違いみたいな気もしないでもないと僕は思っています。

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"ECM records : mellow, slow and melancholy" ( with playlist )

ECMといえば、1969年にドイツのミュンヘンで設立されたレーベルで、ジャンルを超えて数々の名作を生み出してきた名レーベル。 とのコンセプトや とも称される透明感のある独特のサウンドなどで知られています。 ジャズのディスクガイドには何かしらの作品が必ず掲載されているような名盤の多いレーベルで、その中には美しく、心地よい作品があることでも有名です。 そんなECMの静かで穏やかな曲を集めたプレイリスト”ECM records - mellow, Slow and mela

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インパルス!レコーズと『A Day In The Life: Impressions Of Pepper』 with PLAYLIST

1. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Antonio Sanchez) 2. With A Little Help From My Friends (Mary Halvorson) 3. Lucy In The Sky With Diamonds (Makaya McCrave) 4. Getting Better (Wildflower) 5. Fixing A Hole (Cameron Graves) 6. She's Le

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ジャズ喫茶で聴きたい21世紀のジャズ:for 21st Century JAZZ KISSA with Playlist

■ディズニー・ピクサー映画『SOUL』とジャズディズニー・ピクサー映画『SOUL』ではジャズ・ピアニストの主人公が演奏するシーンが何度もあり、劇中でジャズが何度も流れる。設定としては現代のNY。ライブハウスでのセッションなどのシーンもあり、そこではオーセンティックなジャズを演奏しているどちらかというとコンサバティブなジャズ・ミュージシャンたちが出てくる。ここでのジャズが絶妙で、"どこかで聴いたことのある50-60年代のスタンダード・ソング"のような雰囲気が漂う絶妙にありそうで

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21世紀のオルガン・ジャズ入門 with Playlist

オルガンジャズは80-90年代にイギリスでのジャズ・ダンス系のムーブメントでグルーヴィーなソウルジャズのひとつとして、またはヒップホップのサンプリングソースとしても再評価されたが、実はジャズの文脈でも少しずつ進化している。 その辺りは『Jazz The New Chapter 4』という本でもやったのだが、その後、コリー・ヘンリーがどんどんすごいことになっていたり、デルヴォン・ラマーみたいな人が出てきたりで面白くなってきたので、ここらで一度簡単に入門編をまとめておこうと思う

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50 Recommended Non-Jazz Songs of 2020 by "Mitsutaka Nagira"

柳樂光隆が選ぶ2020年のジャズ以外のオススメ50曲のプレイリストです。 6つのトピックに分けて少しだけテキストも書いてます。 ※ジャズの年間ベストもありますので、そちらは以下の記事をどうぞ。 ■インディー・クラシカル/クラシックここ数年はずっとそうですが、2020年もオルタナティブなクラシック=インディー・クラシカルをよく聴いていました。インディーロックみたいな感覚でBandcampなども駆使しつつ、エレクトロニカやインディー・ミュージック、ジャズのミュージシャンとも

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50 Best Jazz Album of 2020 by "Jazz The New Chapter" #JTNC (with PLAYLIST)

Jazz The New Chapter 柳樂光隆が選ぶ2020年のジャズのベスト50です。プレイリスト付きバージョンになります。 2020年のざっくりした総括に関しては『ロッキング・オン 2021年1月号』に2500字ほどにまとめたので、詳細はそちらで見てほしいです。で、ここでは少し踏み込んだディテールを「コロナ禍/Black Lives Matter」「新たな才能」「アブストラクトな即興演奏」「スピリチュアルジャズ/メディテーションへの志向」「UKジャズの発展」、そして

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楽器のように歌う21世紀のジャズ・ヴォーカリストたちと Introducing マイケル・マヨ with PLAYLIST

マイケル・マヨ(※Michael Mayo 発音的にはマイケル・メイヨかもしれない)というヴォーカリストの声を初めて聴いたのはおそらくネイト・スミスの『Kinfolk : Postcard from Everywhere』だっただろうか。ちょうど、その頃、黒田卓也とどこかで雑談していた時に「最近NYだとマイケル・マヨってヴォーカリストがすごくて話題になっている」って話をしてくれたのを薄っすら覚えている。 ネイトのアルバムでは同アルバムにグレッチェン・パーラトもゲスト・ヴォー

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ジャズとスカ、レゲエとジャズ:ジャマイカとイギリスにおけるジャズとジャマイカ音楽の関係 with PLAYLIST

以下のようなラテンジャズ/カリビアンジャズについてジャズ・リスナーのためにザックリ解説する記事を作りました。ラテン音楽のガイドはルンバやサルサやティンバなどの情報は充実しているけど、ジャズについて書いているものがほとんどないので、そこだけにフォーカスしたものです。 ここではカリブ海に面する国におけるそれぞれの国の音楽とジャズが融合している事例を紹介しています。 その中で《イギリスのカリビアン・ジャズ:キューバ、トリニダード、バルバドス etc》ということでジャマイカやトリ

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"around New Amsterdam records" with PLAYLIST - USインディー・クラシックの中心地

このプレイリストと記事は『Jazz The New Chapter 6』に書いたコラム《NEW AMSTRDAM × NONESUCH》のための補足みたいなものです。 プレイリストはここ3年くらいのNew Amsterdam周辺の音源を集めたものです。 NYのブルックリンにあるインディペンデント・レーベルのNew Amsterdam recordsについては『Jazz The New Chapter 3』での特集《AROUND INDIE CLASSICAL》でも紹介して

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Snarky Puppy:スナーキー・パピー『Immigrance』とモロッコの音楽グナワのこと(Playlist付き)

※スナーキー・パピーについてはメンバーの小川慶太が解説してくれている以下の記事もおススメです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 新作『Immigrance』が素晴らしい。前作『Culcha Vulcha』からずいぶんアップデートされた感覚があるのは、ライブ録音ではなく、スタジオでのレコーディング作品として制作するためのアイデアが明らかに増えていて、それが彼らの生演奏のすごさと噛み合っているからだろう。 ここ数年で個々のメンバーの活動はますます活発になってい

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