未来は暗い、されど捨てたものではない

基本的に日本の将来(~40年ぐらい)は非常に暗いものになると思っており、暗黒啓蒙活動のような話をするので嫌な顔をされるのだが、しかし経済状況が悪くなる事=不幸せではないので、それほど辛い未来になるとは思っていない。
おそらく定年退職後も8割ぐらいの人が働き続ける事になると考えているのだが、理由としては以下2点が挙げられる。

1. 世界の物価上昇に伴い、必ず国内の物価も上昇するが、賃金は物価ほど上がらない

2. 日本の衰退により世界と比較すると人件費が著しく安い状況になり、世界の工場が日本に戻ってくるので「ものづくりの国日本」が復活するが、若年層が少数であるため貧しく仕事もない高齢者が駆り出される
それでも経済自体は活性化するのでさらにインフレが進み、当初必要と想定されていた貯蓄額では不足するようになり、次々と引退したはずの高齢者が働きに出るようになる。

今のところ2のケースを想定している人はそれほどいないようで、twitterで一人その話をしてる人を見かけたぐらいなのだが、日本人はリーダーシップはほぼゼロでも働きアリとしては非常に優秀なので、世界の経営者から引っ張りだこになるだろうと思う。

さて、この話は暗く辛いものだろうか。

しかし、年金制度もあるので、3日に1日働きに出、月12~15万ほどで生活していく…と考えるとそれほど辛いものではないように思う。夫婦ともに存命かつ、ゆるく共働きをしたならば月20万以上になるだろう。
必要に駆られてとは言え、適度に外出している方がアグレッシブな生き方が出来そうであるし、むしろ定年後もほどほどに働いてる方が良いのではないだろうか。
また、仕事をする事である程度人との交流も保たれ、孤独な老人が減るのではないかと思う。

そう考えると、未来は決して絶望に満ちたものではないと思うのだ。

(ならば前回、田舎に住むと人生詰むと書いているが、それなりに生きていけるなら問題ないのではないか、と思うかもしれない。しかし、人を集めやすい場所に工場を作るはずなので、人がまばらの田舎では企業の数も少なく、老人が仕事に就く事は困難だろう。)

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