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無料添削デザインスクール #158「温泉旅館バナー」

添削

毎度おなじみになってきた「こばやす」さんの温泉旅館バナー課題ですね。
シンプルなバナーですね。

■見やすさ重視

明朝で構成され和風感は出ているのですが、明朝は細いフォントが多いので、細かい文字などが読みにくくなります。

バナーは読みやすさ重視です。
他でも描いていますが、バナー、広告というのは見られない、見たくない、邪魔、消したい。
派手で華やかに見える広告ですが、基本はいらないものです。
ここからスタートして、それでも見てもらうために努力するのがデザインなどのお仕事です。

ちょっと読みにくかったら頑張って読むなんて親切な人はいません。
読みにくかったら読まない。
そんな人を0.4秒で引き込む必要があります。

■堅い

四角が多用されているので全体として堅い印象が強いです。
お役所の業務報告のように感じます。
温泉旅館の老舗感やゆったりした雰囲気が出したいですね。

■文字の選定

ワイヤー通りに文言は入っているので、仕事としては100点なのですが、デザインとしては20点くらいです。
入れればいいのではなくて、これを入れることで興味を持ってもらうのが目的です。

目立たせたいところに黄色い下線を引いています。
ここが見てもらいたいし、これを言ったら興味を持ってもらえると思ったから下線を引いたはずです。

極論、この下線の文字だけを大きく入れるだけでもいいです。

「10%OFF!」
「利用無料!」
「ペアチケットプレゼント!」

これだけだと「何がぁ!?」ってなりますよね。
この「何がぁ!?」と思ってもらった時点でこちらの勝ちです。
嘘はダメですが、まずはこの文言で興味を引き、細かい説明は小さい文章で伝えるか、詳細は本サイトで説明できるので、まずは何が何でもクリックしてもらう。
それがバナーの目的です。

ワイヤー通りでなければいけないということはありません。
たまに頭の固いディレクターや海外のゴリゴリに厳しいレギュレーションの時は一言一句間違わずに入れないといけない時もありますが…

基本は文字を分解して組み直していく作業があります。
文字は全部読んで内容を理解してから崩すとまとまりのある構成ができます。

■写真を活かす

「温泉」を説明しようとすると意外と難しいし情緒まで伝えるとなるとほぼ文学に近いものになります。

でも温泉の写真を文字なしで大きく見せるだけで、その温泉がどんな温泉なのか一発で分かります。
サウナがあるようなスーパー銭湯なのか、老舗の温泉旅館なのか。
文字よりも写真は多くを語ることがあります。

旅行系など、情景が重要な時は写真に頼るのも手です。

お題

こちらのバナー課題は、こばやすさん(@kobayas_s)のバナーお題です。
良質なお題がたくさんあるので、お試しください。
自分で課題を考えると大変なので、実務に近いプロが考えたお題を作ると成長も早いです。
WEBデザイナーになりたい方は、トレースよりもお題をお勧めします。

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