無料添削デザインスクール #241「温泉旅館バナー」
添削
毎度おなじみになってきた「こばやす」さんの温泉旅館バナー課題ですね。
余白が多すぎるかな。
■余白
余白が大きいですね。
バナーの場合は余白がきれいとかよりも情報が伝わるかどうかが重要なので、まずは情報をしっかり伝わるようなレイアウトにしましょう。
余白はこのくらい削っていいのでとにかく文字情報をどうしたら伝わるのかを考えてみてください。
■雰囲気
Webサイトはシンプルなデザインが増えてはいますが、広告はまだ派手なデザインというか、装飾が多く入っていて作り込まれているのが多いです。
バナーはどちらかというと、シンプルなWebサイトというよりかは、広告なので派手なグラフィックデザインに近いです。
コーディングなどの縛りもない、ただの一枚画像なので作り手としては楽なのですが、その分自由度が高いのでどんなデザインにするのかで迷います。
現状だとシンプルすぎて情報は伝わるけど、見る人がワクワクしない、どんな商品なのかが分かりにくくなっています。
お風呂入っている人いるけど入浴剤の広告にも見えるし、そこもはっきりと分かりやすくする必要があります。
■写真のトリミング
全体的に上に寄ってしまっているように感じます。
トリミングだけだとあまり解決しないですね。
人物などの要素をギリギリに置くと違和感が出るので、そこは余白を少し入れてあげるといいです。
下にズラすと上にスペースができるので、そこにロゴなどの要素を入れることもできます。
修正
修正して頂いたのでこちらも添削していきます。
かなりにぎやかになりましたね。
■モチーフ
「のれん」と「うちわ」がモチーフとして使われていますが、のれんは旅館に…あるの…かな?あることもあるか。
うちわが温泉と旅館、どちらにも引っ掛からないので関係のない感じが出てしまっています。
にぎやかになってはいるのですが、関係のないものを入れると見る人は「?」が頭に浮かびます。
この「?」が3つ付いたらサイトなどは離脱すると言われています。
ただ、タイパ重視の時代でただでさえ邪魔なバナーなので「?」がひとつでも付いたら読み飛ばされる可能性が高いです。
そんな状態だったら誰もバナーなんて見ないじゃないか!
そう思いますよね。
温泉に興味がない人にとっては邪魔な情報なのですが、温泉旅行を考えている人、または温泉が好きな人、潜在的に心の中で気にしている人は温泉のバナーなどを一瞬でも見ると目に止まります。
カクテルパーティー効果
ガヤガヤしているパーティーの中でも自分の名前を呼ばれたら気付く。
そんな効果がバナーや広告にはあります。
潜在的な意識に語り掛けるためにも、どこから見ても温泉に関係するもので盛っておくと0.2秒見られただけでも興味を持ってもらうことができます。
■クオリティをそろえる
バナー内でクオリティをそろえてあげるとまとまり感が出ます。
クオリティに差があると自分の首を絞めることになるので、合わせておくと全体としていいバナーに見えます。
ただ、いきなり最初からクオリティ重視で作るとすごい時間と労力がかかり、残業だらけになります。
クオリティの前に入れる要素のレイアウトなどを重点的に考えて、最終OKが出る前くらいからクオリティを上げる「ブラッシュアップ」をすると効率がいいです。
■注意文
バナーは注意文を入れることはあまりないです。
化粧品とか医薬品とかは入れないとダメな時がありますが、旅行のバナーで入れる時は「これはイメージです」くらいかと思われます。
右下に入れているのが料金の話なので、普通に大きく言っていいことなので大きくしましょう。
価格や割引額など、具体的な数字がある時はそれを見せてあげると分かりやすいのでいいです。
世の中の広告は意外と具体的なことを言っているのが多いです。
曖昧な表現はあまりないです。
情緒的なものの時もあります。
お題
こちらのバナー課題は、こばやすさん(@kobayas_s)のバナーお題です。
良質なお題がたくさんあるので、お試しください。
自分で課題を考えると大変なので、実務に近いプロが考えたお題を作ると成長も早いです。
WEBデザイナーになりたい方は、トレースよりもお題をお勧めします。
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