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無料添削デザインスクール #279 「パン屋さんの新商品ベジサンドのチラシ」


添削

パン屋さんの新商品ベジサンドのチラシですね。
サブウェイっぽいですね。

■言いたいことをまとめる

上から順番に見ると

・新ベジサンド 390円
・朝ベジ活はじめよう

ざっくりとこんな流れです。
もしも、このパン屋さんが青山にあって、朝から3時間並ぶお店だったら、最初に大きくロゴを出すだけで人は集まります。

このお店を無名の町パン屋さんだと仮定すると、チラシとしては弱いです。

クライアントにもチラシを出す理由があります。

・最近野菜多いのが流行ってる
・流行に乗ってベジ商品作ってみた
・簡単に野菜を食べれるようにした


などなど、理由はたくさんありますが、何を一番言いたいのかを探します。

「野菜不足を気にしている人、仕事が忙しくても簡単に野菜を食べれるサンドを作ったから買いに来て!」

言いたいことはこれだと思うので、とにかくこれを一番目立つようにしてあげてください。

バーガー系のチラシは世の中にたくさんあるので、それを参考にして作ってみてください。

■情報を伝える

お店のロゴと商品名でほぼ半分くらいを使っています。
ハイブランドだったらまだしも、無名のパン屋さんを言われて飛びつくことはないです。

「チョコ売ってま~す!チョコ屋で~す!」

これで人は集まらないですよね。

「ショコリキサー新発売!Godiva!」

「リキサーってなにぃ!?知らないけど飲んでみたい!」

これがハイブランドの力です。
ノーブランドはこれが使えないので、しっかりと情報を伝えて、それで興味を持ってもらう必要があります。

商品名もここまで大きくするよりも、伝えたいことや、商品を大きく見せてあげた方が効果的です。

「シズル感」というのを聞いたことがあるかと思います。
商品の質感などを過剰に演出して、おいしそうに見せたり、リアルに見せる手法です。

・コーラの泡
・コップの水滴
・ビールの泡
・アツアツの湯気
・野菜の水

飲食系のものではシズル感がとても大切です。

素材の写真なのでしょうがないと思いますが、がんばって加工などをしてみてください。

最近はAI技術が進歩してPhotoshopでも色々描いてくれるので、練習課題では活用してもいいかと思います。
実務では背景とかしか使えないですが。

これらはAIに一瞬で描いてもらいました。

Adobeのアカウントがあれば誰でも使えるツールです。

練習課題で質の悪いもので練習するくらいだったら、質のいいAI画像の方が自分のイメージしているのを指定できます。
自分が思っている以上の写真を出してくることもあります。

写真によって見た目が大きく変わるというのも体感できるかと思います。
色んな写真で構成する練習にもなります。

修正

修正して頂いたので、こちらも添削させて頂きます。
斜めになって動きが出ましたね。

■白が目立つ

余白を入れてはいけないという訳ではないのですが、白いところが目立ちますね。
現状で行くなら、文字サイズなどを調整したりして余白が目立ちすぎないように調整してあげましょう。

■ロゴは小さく

世の中のチラシを見てもらうと、ここまで大きく店舗のロゴを入れているのはあまりないです。
ハイブランドだったら大きくロゴを入れてあげるといいかもしれないですが、大手でもここまで大きく入れないです。

ロゴを大きく入れるよりも、小さくして下に店舗の地図を入れた方が効果的かもしれないです。
サンドが新発売されて、電話で問い合わせる人も少ないし、たぶんその人はクレームだろうから、電話番号はあえて小さくして、お客さんが新規で来てくれるように地図を入れるという意味にもつながります。

■背景

背景の白いのは必要ですかね?
文字が読みにくいとかかな?

チラシとかに限らず写真素材でほぼほぼ決まってしまうところがデザインにはあり、どんな写真が提供されるかも選べないのですが、質のいい写真の時はあまり装飾を追加しない方がシンプルで分かりやすいチラシになります。

AIで適当に描いてもらった画像に前回の文字とかをただ載せただけですが、何となくそれらしくなります。
あとは文字とかがそのままなので見やすいようにしたりしていきます。

装飾をそんなに入れなくてもそれっぽくなるので、本当のデザインはここからスタートする感じです。
この状態だと単調だということが分かるので、派手にしていこうなどの方針も自分の中で決まります。

装飾を足したら、それは本当に必要なのかを考えて、いらないところは引く。
足したり引いたりしてデザインの質を高めていきます。
プロでも1発で決まることはないので、まず自分の中でも試行錯誤をします。

■写真

今回は練習課題なのでAIを使ってしまいましたが、写真によって構図が大きく変わります。
逆を言うと、写真によって構図が決まります。
実務でもどんな写真が提供されるか分かりません。
スマホで撮ったくらい写真とか出されることも多々あります…

大きな制作会社で物撮りから始める場合…
デザイナーの数%くらいしかやらないと思いますが、どんな構図でどんな写真が欲しいかも指定できることもあります。
基本はクライアントが撮影した写真をもとにチラシやバナーを作成します。

どんな写真でも瞬時にその写真の特性を活かした構図を作る技術が求められます。

画質が悪すぎる時は店舗まで行って自分で撮影してしまうこともありますが、ほとんどは予算が少なくてそこまでできないことが多いです。
撮影は高いので…

食べ物系は意外と写真を切り抜いて使いことは少ないかな?
クライアントがばっちりプロに頼んで撮影しているのが出てくることが多いです。

どんぶり系とかは切ることも多いけど、とにかくどんな業種でも何の写真が来るかは来てみないと分からないことが多いです。

まとめ

自分の中の情報だけで作ろうとしているように見えますので、参考デザインなどをたくさん見て、どんな方向性にするか参考のデザインを何個か決めて、それを真似て作ってみてください。

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