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アルファ世代が次の主役に。時代とともに変わりゆくUI(ユーザーインターフェース)

こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。
1990年代後半から2010年頃に生まれたZ世代が成人となり、企業のマーケティングターゲットがその世代に向けて活発に行われていますね。

そして今、そのZ世代に後続する世代として注目を集めているのが、2010年以降に生まれた「アルファ(α)世代」と呼ばれる層です。アルファ世代の始まりである2010年生まれの子どもたちは、現在小学校高学年から中学生。そろそろスマートフォンを親から与えられる時期といえます。

先日読んだ本の一節に、こんなエピソードが綴られていました。ECサイトを運営する会社に勤める父親と小学生の娘さんとのやりとりです。

娘:「ねえ、お父さん。お父さんの会社は通販やっているでしょ?パソコンでも通販ってできるの?」
父:「・・・」

これを読んで、私も絶句してしまいました。もちろん、中学・高校・大学と進めばパソコンを利用する機会もあるはずですから、この単純な疑問はいずれ解消するでしょう。

衝撃を受けたのは、アルファ世代が利用するデジタルデバイスの優先順位が圧倒的に「スマートフォン」であるということ。それは、UI(ユーザーインタフェース)の考え方がまったく異なることを意味します。スクロールバーひとつとっても、パソコンが「上から下」にスクロールすると画面が下方に動くのに対し、スマートフォンの操作は「下から上」。また、「ホーム・進む・戻る」のアイコンの位置も、パソコンとスマートフォンでは大きく異なります。

私が社会人になった1990年代は、キーボードで操作するPCにWindowsというUIが装備され、「マウス」「タッチパッド」が普及した時代でした。当時、50~60代のシニア社員は右クリックと左クリックの違いがわからず、マウスのボタンに「ココを押す」という矢印のついたシールが貼られていました。思い返すと、なんとも微笑ましい光景ですよね。

新しい技術が次々と誕生している今、当然UIも時代に合わせて変わっていきます。アルファ世代に向けたUIは、現在のシニア世代である我々にとって驚くことも多いかもしれませんね。