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拡大するEC市場!成功のカギはコミュニティ内の「口コミ」にあり?

どんどん拡大するEC市場

こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。
みなさんは日常生活のなかで、ECサイト🛒でモノを買ったことがありますよね。
ひと口にECサイトと言っても、Amazonや楽天といった大手プラットフォームもあれば、ユニクロなどのアパレルブランド👚のECサイトまで、その種類はさまざま。JRの切符やコンサートのチケット🎫のオンライン購入も、一種のECと言えます。いったい、日本のECはどれくらいの市場規模があるのでしょうか?

経済産業省が毎年8月に、「電子商取引に関する市場調査」📊の結果を発表しています。2022年8月12日に公開された最新の調査結果によれば、2021年のECの取引額は20.7兆円 💴だそうです。ん?規模が大きすぎて、いまひとつピンときませんね😅
物販系分野のみに着目すると、そのEC化率は8.8%と増加傾向。物販系に含まれるのは以下の分野だそうです。

図:電子商取引に関する市場調査の物販系分野一覧

EC化率8.8%という割合を具体的にイメージしてみると、100,000円💴購入している家庭の場合、8,800円はEC🛒で買っているということです。ご自身の生活と比較して、多いでしょうか?少ないでしょうか?
最近では、生鮮食品🥩をはじめ、これまでECと縁のなかった商品もオンラインで購入可能となりましたし、まだまだこのEC化率は伸びる⤴⤴可能性がありそうですね。

ちなみに、この「電子商取引に関する市場調査」では、物販系分野以外にも、サービス系分野(旅行、飲食、チケット、フードデリバリー、理美容など)、デジタル系分野(電子出版、有料音楽配信、有料動画配信、オンラインゲームなど)の市場規模が公開されています📃

注目のEC動向

買い手である消費者の意識に、ECという選択肢が定着した昨今、その意識に応ずるように各企業はECでの取り組みを強化しています。そして、これまでなかった「新しいECサービス」も見られるようになりました。
私が「面白い、これから来るかも・・・」と感じている世の中のECの動向を3つ紹介しますね。

1)D2C(direct-to-consumer)

メーカーなどが直接インターネットを介して行うECの形態を称しますが、「どこまでがD2Cなの?」と、定義は曖昧です。もしかしたら、そのうち使われなくなるバズワードかもしれません。「今までECをやっていなかったけど、挑戦してみよう」と意気込んだ企業のECサイトの総称と捉えておけばよろしいかと・・・。
ただ、このD2Cには成功の法則があるように感じます。単にお店で売っているものをオンラインで販売するだけであれば、Amazonや楽天に出店すればよいわけですよね。でも、そうではなく、「そこに訪問して、買う価値のあるモノを売る」ことがポイントです。すなわち、そのサイト(ブランド)の世界観やストーリーといった価値をあわせて伝えることが成功につながる秘訣ではないかと考えます。
さらにサイト(ブランド)は、いまや世界中“いつでもどこでも買える”という顧客体験の実現が求められています。グローバルコマースを考えるうえでオムニチャネル化が加速していることにも目を向ける必要がありそうですね。

2)OMO(Online Merges with Offline)

直訳すると、「オンラインとオフラインの融合」。「リアル」が徐々に解禁されつつある昨今、さまざまな取り組みが開始されています。コロナ禍において、実店舗を持つ業態にとって、店舗の位置づけは大きく変わりました。前述のD2Cの商品をリアルに体験するための「売らない店舗」も存在感を増しているようです。

3)バーチャルコマース

いくらECが普及し、何でも買えるといっても、商品説明を見ずに買う人は少ないでしょう。高額商材であればなおさらです。Webサイトや動画コンテンツでしっかりと商品の機能を説明し、商品レビューなどで実際の体験を口コミで伝える方法が主流となっている一方、テクノロジーの進化により、VR/ARを活用する動きも活発化しています。最近では、「メタバース」という用語も定着してきましたね。スマートフォンの性能向上や5Gの普及などインフラ面での改善に加え、VR/ARサイト自体の使いやすさにも目が向けられ、実用的なサービスが多く登場したと感じています。

「リアル」×「バーチャル」×「口コミ」でお客様のココロをつかむ

注目のEC動向3選に共通するのは、「どのように商品やサービスの価値を伝えるか」ということ。実際の商品をリアルに体感することは、重要な手段のひとつです。テクノロジーの進歩により、バーチャルでも相応の機能を実感することが可能になりました。
そうした「リアル」と「バーチャル」に、さらに体験価値として加えたいのが、従来から使われてきた「口コミ(レビュー)」💬です。この3つをうまく融合し、商品やサービスの価値を伝えることがEC成功のカギ🗝といえそうです。

ここで、テーマをコミュニティに移してみましょう。コミュニティとECは、「口コミ(レビュー)」💬を生み出す点で非常に親和性が高いのです。Amazonや楽天で商品を買うと、「商品の評価をお願いします」「レビューの記載をお願いします」といったメール📨が送られてきます。正直、面倒ですよね💦 私もめったに書いたことはありません。
しかし、人間には「承認欲求」というものがあります。承認欲求とは、「こんなに良い商品を使っている自分は、とってもデキる人」という気持ちを満たしたい、他の誰かに認められたいという心理のこと。自分が価値を感じているモノやサービスを他の人に薦めたくなるのは、自然の摂理なのです。とは言え、Amazonや楽天のレビューを書くのはハードルが高い🤔 そこでコミュニティの出番です。

自分の興味関心の高いテーマのコミュニティに所属し、会員間の信頼関係が形成された場であれば、自身の成功体験を公開することは、心理的ハードルも低いはず。しかも、その発信は貴重な「口コミ(レビュー)」💬として、他の会員に拡散することが可能です。企業が主宰するコミュニティでは、このような声を発生させ、UGC(ユーザー生成コンテンツ)として活用することも多いです。

「ちょっといい話」第10回まとめ

ECが生活に浸透し、企業のマーケティングにとってECはますます不可欠な存在になりつつあります。さまざまなオンライン上のテクノロジーが開発され、それを上手に使いこなすことも今後重要となってくるでしょう。

ECにおいて、商品やサービスの価値を伝えるために大切な要素のひとつとなるのが「口コミ(レビュー)」💬です。コミュニティは、この「口コミ(レビュー)」を発生させるのに最適なツールです。良質な「声」を生み出せるよう、企業とお客様、そしてお客様同士が楽しく安心して集える場をつくることがコミュニティに求められるのです🌈