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旅の荷物がまとまらない

 あなたは荷物が多い人ですか、少ない人ですか?今回はいつも大荷物になってしまう私の旅の思い出について。


旅の荷づくり

 普段からなぜか荷物が多くなる。通勤のバッグも、休日に出かける時も、どうしてこんなに重いのだろうと首を傾げたくなる。
 普段の通勤には大きめのトートバッグを利用している。お茶とお弁当、日傘に手帳、と入れていくと既にけっこう重い。ある日、会社でバッグを開くと、折り畳み傘が2本出てきた。日傘が入っていたところに雨傘も入れてしまっていたようだ。本やiPadなども入れると、石のように重たい。修行かトレーニングみたいだ。

 このnoteを一緒に作っている学生時代からの友人、NorikoとMihokoと一緒に出かけた卒業旅行には、キャスター付きで背負うこともできる3wayのキャリーバッグを選んだ。ところが冬の旅だというのに、同行する二人の荷物が小さくて驚いた。NorikoもMihokoも小型のバックパックやボストンバッグ一つにコンパクトにまとめている。

 爪切り、ソーイングセット、消毒液など、細々としたものを詰めると、一つ一つは大したことなくても、結構な荷物になってしまう。いざとなったら現地で買えばよいのだが、念のため持っていくか、と思って入れる。「あれ持ってる?」と訊かれると、たいてい「持ってるよ」と答えるので、ドラえもんのポケットみたいだと言われた。

ロンドンのホテルで荷物を圧縮中

 いつの間に撮られたのか、ロンドンのホテルで荷づくり中の私の後ろ姿の写真が残っている。嵩張るセーターなどの衣類を圧縮袋に詰め、まずは手でギュッと押して空気を抜く。続いて膝を載せて体重をかける。詰め込み過ぎると袋の口が開いてきて、せっかく抜いた空気が戻ってしまう。二人はサッサと荷づくりを終わらせていたが、私はホテルを移るたびに荷物と格闘していたので、気付かぬうちに写真に撮られていたらしい。カメラ目線で撮ってもらった写真にも、隣に圧縮袋が写っている。

コンパクトにまとめたはずが

 駆け出しライターとして訳も分からずフリーで働き始めた頃。海外旅行の取材を担当させてもらう機会があった。北米という地域の指示はあったが、取材先の手配などは自分で行う必要があり、協力してくれる知人のいる土地を選んだ。

 アメリカのニューヨークからカナダのバンクーバーを経て、再びアメリカに渡りサンフランシスコへ。当時は大型のスーツケースを持っていなかったので、小ぶりのキャスター付きのバッグ一つ。それも結婚式の引き出物か何かでもらったソフトな生地のものだった。ニューヨークで落ち合った友人からは「荷物少ないね」と驚かれた。

カナダ土産の例(これは別の時のもの)

 その後、バンクーバーに住む伯父の家に滞在させてもらい、いざ荷物をまとめようとすると、全然入らない。お土産にお菓子などを買ってしまったからだ。この後、もう1箇所取材があるのに、荷物が二つになるのも面倒だ。いとこが「送ってあげるよ」と言ってくれて、クッキーなど嵩張るものを段ボールに詰め直した。
 日本に帰ってくると、雑貨ショップの輸入食品コーナーにメープルリーフの形をしたクッキーが並んでいるのを見かけた。私が買ってきたのと同じようなメープルクリームのクッキーだ。わざわざ送ってもらったのに。

台湾の空港でギューギュー

 情報紙の編集部で働いていた頃、台湾への取材ツアーに参加する機会があった。雑誌やフリーペーパーなど複数のメディアの担当者が参加するモニターツアーだ。台北と近郊の町を訪ね、観光名所や飲食店に案内してもらい、取材を行った。

 私は初めての台湾だったが、他の参加者には旅行したことのある人も多かった。台湾土産の定番はパイナップルケーキだと教えてもらい、会社と家族のお土産用に購入した。これがなかなか嵩張る。この時は2〜3泊の取材旅行だったので、小ぶりのスーツケース一つだった。最終日、取材を終え、空港でスーツケースに荷物を詰め直す。最後は上から体重をかけてなんとか鍵を締めた。その様子を見ていた人に驚かれてしまったのが恥ずかしい。

 ふと見ると、旅慣れた様子の同行者は、パイナップルケーキの箱を開けて中身だけ詰めている。なるほど、そうすればいいのか、と思い、それから真似をしている。でも会社へのお土産などは、箱で持って行きたいので、やっぱり箱のまま持ち帰ることになる。

久しぶりに海外へ

 この秋、久しぶりに海外旅行することになった。そろそろ海外へ行きたいと思い、ツアーや航空券を調べていたのだが、夏のツアー料金の高さに驚き、二の足を踏んでしまった。そうこうしているうちに仕事の都合もあり、なかなか予定が立たなくなっていたところ、Mihokoが計画していたオーストラリア旅行に便乗させてもらえることになった。

 ホテルも既に予約してあったので、私は休みの申請と航空券の手配をするだけ。なかなか踏ん切りがつかなかった海外旅行が、スルスルと現実のものになっていく。ぐずぐずと旅行の予定を決められずにいたおかげで、Mihokoと久々に一緒に旅ができることになった。

 少しずつ準備しておこう、と思ったのだが、ここへ来て何かと忙しくなり、結局ギリギリになって荷づくりを始めた。スーツケースを二つ取り出し、この中間くらいのサイズがちょうどよさそうだなあと思いながらまずは小さい方に詰めてみる。ぴったり収まったので、私も荷づくりがうまくなったのかも、と思ったけれど、あまりにもギッチリで、少し余裕を持っておこうと大きい方に詰め替えた。
 日焼け止めに折り畳み傘、ウェットティッシュ、緑茶のティーバッグにフリーズドライのお味噌汁。気温差がけっこうありそうなので、半袖、長袖、羽織るものも必要だ。重さを計ってみたら制限重量までに余裕があったので、取り出したジーンズをまた入れた。
 その後も出したり入れたり、入れ替えたり、を繰り返し、なんとか荷づくり完了。空港まで宅配で送り出した。やれやれと思ったら、詰め替えの時に取り出したものが残っていた。今度は手荷物が増えてしまいそうだ。

オーストラリア旅日記!?

 そんなわけで、eliaのnoteに新たな海外旅行の記事を追加できることになりそうです。できれば現地から、旅日記をお届けできればと思っています。その場合は限定公開にしたいため、初めての有料記事に挑戦するかもしれません。うまくいくとよいのですが…。実現したら、ご覧いただけるとうれしいです!

(Text:Shoko,Photos:Shoko)©︎elia

 


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