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山口県長門に移住する(48):裸の付き合い

湯本温泉のまちの湯、
「恩湯」(おんとう)は、
源泉掛け流し。

泉質はアルカリ性(PH9.62)で
少しぬるっとしてる。

お湯の温度は39度前後で、
今の季節なら、加温していない。

恩湯に毎日通って3年余り。
以前は使っていた
化粧水も、ハンドクリームも
要らなくなった。

何も塗らなくても
すべすべしっとりしてる。
かかとのカサカサも
無くなった。

ありがたや〜。

有り難いことは、他にもある。

お風呂の準備やお掃除を
しなくて良い。
光熱費がかからない。

でも、
一番ありがたいな、と
思うことは、
色んな方とお話しできること。
ご縁ができること。

文字通り、
裸の付き合い。

湯本に長く暮らすご婦人方の
昔話が特に面白い。

お役立ち情報も
お風呂で知ることが多い。

そういえば、
長老同士が、湯船で口論を
したこともあったらしい。

「凄かったよ!」と
友人から聞いた。

友人は、いたたまれなくて、
浴槽の隅で小さくなってた、
と、言っていたが、

私は、その場にいなくて
つくづく残念だった。

おばあちゃん同士の
裸のバトルなど、
そうそう見物できるモノじゃない。

お風呂で良く会う人に
街角で声をかけられても
誰だか分からないことが
よくある。

すっぴん、素っ裸なら
判別できるけど、
まちでは、
お化粧して、洋服を着てるから
分からない。

普段の暮らしの中で
良く会う人も
お風呂では違って見えたりする。
普段とは違う会話になる。

身を飾るものは何も無いし、
お湯に浸かっているから
誰の心も伸び伸びするのだろう。

特に、この蒸し暑い季節、
一日の終わりのお風呂は
至福の時間。

暮らすまちに
歩いて通える温泉があると、
生活の質がぐんっと上がる。

人生の半分を外国で過ごしても、
私は、日本人。
温泉大好き!

(冒頭の写真:お風呂友達「恩湯シスターズ」と音信川でお花見)

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