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山口県長門に移住する(69): 病気を活かす

先日、
10年ぶりに、
扁桃腺が腫れて、熱が出て、
3日間、
食べずに寝てばかりいたら、
すっかり、元気になった。
 
数日後には、
宿便も出て、
ホントにスッキリ(^0^;)。
 
改めて、
「風邪の効用」(野口晴哉)
とは、良く言ったものだ
と、感心した。
 
野口晴哉は、
「風邪の経過を全うすると
皆、体が丈夫になる。
顔がスッキリして、
綺麗になる」
と、言った。
 
解熱剤を飲んだり、
無理に食べると、
経過を全うできない。
 
風邪が長引くだけだ。
 
体がいつまだたっても、
元気にならないから、
精気も落ちる、老ける。
 
野口晴哉は、
「病気を活かして
使うこと」
を考えた。
 
病気は、
より元気なって
より綺麗になるチャンス!
というわけだ。
 
それでも、
風邪を引いて寝込むのも、
10年に一回くらいで十分。
 
正直、10年に1回でも嫌だ。
 
3,653日の内の僅か3日間、
されど、3日間、
ベッドでじっと
節々の痛みに耐えた。
辛かった。
 
私は、物理的な痛みに
ホトホト弱いのだ。
 
体が辛いと、
心も弱くなる。
 
どこにも痛みを感じず、
フツーに暮らしていた日常が、
どれほど有り難いことか、
身に沁みて分かった。
 
フツーの日常が、
実は、かけがえのない
プレゼントであることに
気がついた。
 
日本語では、
贈り物という意味で、
「Presentプレゼント」
というけど、
英語圏では、大抵
Giftという。
 
Presentは、
どちらかというと、
「今、ここに」
という意味で使う。
 
「今、ここに(present)」
こうして、
健やかに、
毎日を過ごせることが、
 
かけがえのない
プレゼント(present)であることを
あの、3日間で
改めて痛感した。
 
そういう意味でも
風邪の効用
だった。

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