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山口県長門に移住する(22):建築のABC

一昔前なら、
何か知りたいこと、学びたいことがあったても、
図書館に行ったり、専門家を探して訪ねたり、
多大な労力と時間、お金がかかった。

今は、コンピューターがあれば、即座に学べる。
この人!と思った人が本を書いていれば、
片っ端から買って読む。
ネットでオーダーすれば、翌日に届く。

情報が簡単に発信・入手できるようになって、
便利な反面、低レベルの情報、悪質な情報も
たくさん出回っているから、
情報の質を見極める力が重要になってくる。

と、いっても、
未知の分野の情報の良し悪しが、
最初っから分かるはずもない。

だから、とりあえず、直観で選んで、
片っ端から、読んでみる、見てみる、試してみる。

ここ数ヶ月、そんなことをして、
建築って、多様な専門知識が必要なんだなぁ、
オモシロイなぁ、と思うようになった。
ついこの間までは、ゼンゼン興味がなったのに。

私が建てたいのは、
パッシブデザインの木造2階建て。

木造住宅って、日本のお家の基本だよね?
だけど、一級建築士と言われる人でも
木造住宅を設計できない人がほとんどらしい。

愛読書となった「全部絵で分かる木造住宅」の
著者、飯塚豊さんが、あとがきに書いている:
「教えられる先生がいないので、
大学では、木造住宅を基本的に学べません」。
「工務店やハウスメーカーに就職しても、
会社の仕様、矩計りが決まっているので、
木造住宅を本格的に学ばなくても、設計はできてしまいます」。

へ〜、そうなの?!

飯塚さんは、続ける:
「つまり、日本に現存する2900万戸の木造住宅のほとんどは、
木造住宅をよく知らない設計者が「我流」で設計したもの、
といっても言い過ぎではありません。
キチンと習ったこともないし、教科書もないのですから、
「間取り」以上のことが考えられないのは当然です」。

ならば、施主が勉強しなければ。
私の家だから、
まず、自分で勉強して、考えよう。
時間がかかっても構わない。
いや、思いっきり時間をかけるべきだ。

大きなプロジェクトの基本方針は、
Think Slow. Act Fast!

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