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山口県長門に移住する(43): それぞれの「もちまえ」

それぞれの「もちまえ」は、
玄侑宗久著「荘子と遊ぶ」
にある一節。

荘子の思想を
玄侑さんの解釈で、
面白おかしく綴った本。

この「もちまえ」が、
ずっと、気に掛かってる。

私の「もちまえ」って何?

落ち着きがない、
根気がない、
飽きっぽい、
大雑把。

私の人生が、この「もちまえ」を
見事に反映してる。

移住と転職を繰り返し、
多様で、限りなく浅く、
移りゆく興味。

無い物ねだりで、
ひとつのコトに
集中継続できる人が
羨ましかった。

私って、ホントに
何をやってもいい加減で、
しょうもない奴だ、
と長い間思ってた。

この年になって、やっと、
そんな自分の「もちまえ」を
素直に受け入れられる様になってきた。

「もちまえ」通りに
生きて来られて、
良かった、と思う。

そうじゃなかったら、
不良ばぁちゃんに
なっていただろう。

魚が飛べないように、
鳥が泳げないように、
落ち着きのない私が、
一つところで、
一つのコトをしていたら、
今頃、病院のお世話になっていた。

元気で、
毎日笑って生きていられるのは、
私の「もちまえ」を
殺さなかったから。

私の「もちまえ」を
再解釈するとこうなった。

落ち着きがない→ 行動力がある
根気がない→ 好奇心旺盛
飽きっぽい→ 柔軟
大雑把→ 大らか

その「もちまえ」のお陰で、
今は、長門にこうして暮らしている。
やりたいことがたくさんある。

長門暮らしは、
しばらく飽きそうにない。

この季節、長門はアジサイの花で溢れる

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