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登山好きが長野県に住んで最高だった話

僕は登山が好きです。
長野県に移住して、登山漬けの生活を過ごしてみて、やっぱり移住してよかったと思っています。
今回は「登山好きが長野県に住んでみた感想」というテーマで語っていきたいと思います。

中央アルプス 木曽駒岳に登った時の写真

僕について

長野県に住むようになって、早くも3年目になりました。それ以前は福岡県(福岡市)や埼玉(さいたま市)に住んでいました。僕が登山を始めたのは20歳の頃です。現在25歳ですが、20歳で登山を始めてから、埼玉から長野県や山梨県、福島県の山々へテント泊で登ることを楽しんでいました。そして、23歳のときに長野県の諏訪郡原村、八ヶ岳のふもとの村に引っ越してきました。これにより、登山の頻度が増し、現在では週に一度の登山を目標にしており、ほとんど一人で山を歩いています。

現在住んでいる長野県原村は、八ヶ岳のすぐ近くに位置しており、八ヶ岳の登山口まで最短で約20分でアクセスできます。また、南アルプスの鳳凰山へも、自宅から車で約30分で行けます。さらに、北アルプスや富士山も自宅近くから見えることがあり、本当に山に囲まれた場所に住んでいます。埼玉に住んでいたころは、関東や日本の他の地域でも登山できる山がありましたが、それでも選択肢は限られていました。

しかし、長野県では登山の選択肢が非常に豊富です。車で1時間走れば多くの山にアクセスでき、2時間走ればさらに多くの山に挑戦することができます。選択肢が大幅に増えるのです。

埼玉に住んでいたころは、車を持っておらず、電車生活が主でした。福岡に住んでいた時も同様に車がなかったため、電車やレンタカーを使って登山する際には、交通手段に制約がありました。埼玉に住んでいた際には、高尾山や奥多摩の御嶽山、千葉県の鋸山などが登れる山として考えられましたが、これらの山へのアクセスにはかなりの時間がかかりました。

長野県に引っ越してからは、登山にかかる時間が大幅に短縮され、選択できる山の数も格段に増えました。このように、登山を楽しむには長野県が非常に理想的な場所であると実感しています。

山好きが関東に住んだら始発で登山するハメに

関東からでも、特急を利用すれば、山梨県や長野県の山、例えば八ヶ岳など、比較的近い場所にもアクセスできます。しかし、始発で家を出てテント泊をする場合、宿泊を前提にした登山になることが多いです。日帰りでも十分に楽しむことができますが、1日をフルに使って登山する形になることが多いです。
関東からの八ヶ岳や日本アルプスの登山では、始発からフルに時間を使ってようやく達成できるというイメージがあります。登山バスや駅から登山口までの移動には40分ほどかかるため、時間の管理が重要です。

しかし、長野県に住んでいると、この移動時間が大幅に短縮されます。たとえば、上高地駅や松本駅への移動時間が削減されるため、行き帰りが非常に楽になります。長野県は車社会であり、車がないと生活が難しい地域ですが、車の所有が比較的容易で、駐車場も確保しやすいです。僕の場合は実家に複数台駐車できるスペースがあり、家の駐車場も利用できています。

また、長野県で単身で住んでいる友人もいます。彼は東京出身で、全国転勤の会社に勤務し、長野市に配属されてアパートに住んでいますが、車を所有しており、さまざまな場所に出かけることができています。長野県では車を持つハードルが低いため、多くの人が車を利用しています。

車を持つことで、帰りの時間や行きの時間を自分で自由に設定できるのが大きなメリットです。登山バスは時間が限られており、特に帰りの時間がネックになることがあります。たとえば、バスの最終便が4時で、それを逃すと帰りの手段を確保するのが難しくなることもあります。

そういったリスクや不便さがないため、長野県での生活は本当に快適です。週に1回の登山を目標にしても、全く問題ありません。僕が住んでいる地域には、多くの登山の選択肢があり、例えば霧ヶ峰の車山や八ヶ岳の全山、網笠岳や赤岳などがあります。これらの山々は日帰りで挑戦するには厳しい場合もありますが、赤岳や天狗岳などの山もあり、北岳にも日帰りで登ったことがあります。南アルプスや北アルプスの焼岳、中央アルプスも訪れることができ、登れる山が非常に多いと感じています。日帰り登山も十分に可能です。

実はこの文章は、守屋山という南アルプス北端の低山の登山口の車内で作成してます。
この山は多くの場合、2時間ほどで登ることができます。そうなると、午前中に登り、午後に別の予定を入れることも可能です。このような自由度の高さが、本当に良いと感じています。

長野に娯楽はあるか?

僕の性格的には、一人で行動することに対して抵抗がない性格のため、長野県に住んでいても、娯楽に困ることはありません。山登り以外にも、多くの日帰り温泉があり、温泉に入ったり、山以外の時間には本を読んだり、Amazonで買い物をしたり、YouTubeを見たり、Amazonプライムでアニメや映画を観たりしています。これにより、ストレスがなく、十分に娯楽を楽しんでいます。

長野県内にもチェーン店はかなり充実していて、ニトリや無印、マツキヨ、ダイソーなどの小売店のほか、スタバ、マクドナルド、各牛丼チェーンやラーメン屋、回転寿司チェーン、各ファミレスチェーンなどの飲食店がロードサイドにあり、個人的にはほとんど外食や買い物で困ることはないです

お酒に関しては不便さを感じています。車生活のため、移動に車が必要な場所に住んでいます。そのため、お酒を飲むというのは難しくなっていますが、それ以外の面では特に問題はありません。

ちなみに山梨県に住んでも、長野県とほぼ同様の状況になると思います。市街地を山々に囲まれている盆地の地形は、長野県と同様で、街の発展具合もかなり似ていると思います。

近所付き合いや雪が降ることについて

また、原村という村に住んでいる場合の近所付き合いについても心配されるかもしれませんが、僕の場合、家族が先祖の土地に住んでいるため、近所の方々には「高原さんちの孫」として認知されています。このため、特に問題はありません。

松本市や長野市、または茅野市などに住む場合も、単身向けのアパートが多く、月極め駐車場も利用できることが多いです。これらの地域に住めば、近くの山々に行きやすく、往復が片道30分から1時間で済むこともあります。ただし、北アルプスの登山口までは少し距離があるため、多少の不便さを感じるかもしれません。しかし、長野県全体で移住者が多く、地元の人々も観光客にも慣れているため、近所付き合いに大きな問題はないと思います。

一方で、雪が降るのは避けられません。長野県全体で雪が降らない地域はありません。僕の住んでいる地域では雪の量は比較的少ないですが、それでも冬には何回か雪かきをしなければならない程度の雪が降ります。北部や北西部では雪が多く、豪雪地帯と言われることもあります。雪かきは協力して行う必要があり、最初の1年間は雪や運転に対する恐怖を感じましたが、慣れれば特に問題はありません。

長野以外の地方はどうか?

埼玉以外にも福岡に住んでいた経験があります。福岡では山が見える場所に住んでいたため、登山をすることも可能でしたが物足りないと感じました。例えば、油山という山がありますが、標高は約1000メートルで、登山には物足りないかもしれません。しかし、埼玉では山が見えることはほとんどありませんでした。埼玉では、冬の天気がいい日に富士山が見える程度で、日常生活の中では山を感じることは少なかったです。

福岡に住んでいると、例えば鹿児島県の霧島など、火山などの地方の山にアクセスすることができます。しかし、福岡だけでは登れる山の選択肢が少ないと感じることがあります。他の地域、西日本には高い山が少なく、中国地方では鳥取の大山、四国では愛媛県の石鎚山や徳島の剣山、関西では伊吹山や駒ヶ岳などの登山の機会が増えてきます。それでも、やっぱりこれらの山は2000mを下回る山となります。

僕自身、東北の山を登山した経験はあまりないのですが、東北はまだ登山の選択肢が多いと思います。2000mを超える山でいうと尾瀬の燧ヶ岳(標高 2356 m)、鳥海山(標高 2236 m)、岩手山(標高 2038 m) などがあります。
しかし、やはり長野県の山々に比べてしまうとどうしても標高や登山向きの山の密集度で劣ると思います。

登山好きだと、日本人として日本アルプスや八ヶ岳に登りたいと思う方が多いのではないでしょうか。そうした山々が容易に選べるのは、長野県に住む大きなメリットです。

最後に

長くなってしまいましたが、登山には多くのメリットがあります。登山は健康に良いだけでなく、メンタル面にも良い影響を与え、思い出にもなります。デメリットとしては、怪我や遭難などのリスクがあることですが、緑に囲まれた自然の中で感じるエネルギーや、清潔な空気、汗をかいた後の温泉の充実感は、都会では味わえないものです。

また、長野県に住むことで交通費や宿泊費を抑えられ、登山のコストも低く抑えられます。多くの登山口は無料で利用できるため、駐車場代が必要な有名な登山口を避けることで、さらに費用を削減できます。登った山の記憶や旅の思い出は、長い間心に残ります。大人になっても続けられる趣味であり、年齢を重ねても楽しむことができる貴重な活動です。登山ができる環境に身を置くことの重要性を感じました

以上、登山好きが長野県に移住して良かった点についてお話ししました!

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