好きな女性とヤれる「権利」? 男性の憎悪を助長するメカニズム
以前書いた「おっさんに性教育は手遅れ、という研究結果から始める性教育」で、見つからないと嘆いていた資料が見つかった。
その記事を掲載していたのはニューズウィーク日本版。2018年7月10日号掲載のもので、タイトルは「良かれと思ったレイプ防止策、逆に女性への攻撃性を高めることに」。
要約すると以下のような内容だ。
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・政府の補助金を受けているアメリカの大学は、レイプ防止・啓発のためのプログラム実施が法律で定められている。
・実施後の効果の確認、評価は義務づけられていない。
・先行研究では、プログラムが有効だった事例はごく少数という結論も。
・カリフォルニア大学ロサンゼルス校のニール・マラムス教授(心理学)らがこのケースを研究。
・マラムスは、性暴力を起こす危険性が高い若者を対象とするプログラムは、女性への攻撃性を高める「敵対的な反応」を生む可能性があると結論。→レイプ防止プログラムは、逆に問題を悪化させる可能性も。
・性差別的な態度が強い男性は、自分には望む女性と性交渉をする「権利」があると思っているため、自由を脅かされるとそれに反発し、外部からの強制と反対の方向に動くことで、自律性を主張する(=ブーメラン効果)ことが原因と考えられる。
・マラムスは「大学に入学する年齢に達するずっと前に、よりよい防止策を講じることを検討すべきだ。もっと若いうちでなければ、効果は上がらないかもしれない」と述べている。
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記憶とは異なる点が多々あったため、おわび申し上げるとともに、前回の記事は事後編集があったとわかるように修正しておきたい。