145 働き方改革は「楽」ではなく「楽しい」に向かって進んでほしい。

こんな投稿があって、すぐにメモをした。
働き方改革は、「楽」ではなく「楽しい」に向かって進んでほしい。

土曜日は野球の大会があって、大会が終わったあと顧問で少し雑談をした。研修に行く暇がない夏場は、こういう雑談が貴重な研修の場なんですよね。その中で「定時で帰られないなら担任やりませんが、なにか?」と校長面談で言ってみた、というジョークなのか本当なのか分からない話があった。でも、実際そういう人が増えてきているんだろうな、と思う。
そんな状況下の中だけど、自由に使える総合的な学習の時間を、やりたいことをやろうと計画したり推進したりする雰囲気を取り戻すことはできないのだろうか。働き方改革の波に乗じて「楽をしたい」というか「限界です」「勘弁してほしい」ということが表明しやすくなって、僕が初任者の頃に味わっていた先輩教師たちの熱量を感じずに時間が経ってしまっていいのだろうか。話を聞きながら、そんなことを考えていた。

明日の校内研修に向けて、これを再読している。

巻頭座談で山田洋一さんがこう発言している。
「ここさえ、やっておけば文句ないでしょ」っていうスタンスで働くのと、「うちの学校では、こういうものを目指しているけど、私の立場では何ができるかな」って考えて働くのでは、マインドセットが全然違う。そこが肝心なんだと思うね。
(引用終了)
また、赤坂真二さんは「学校改善でうまくいっている所というのは、「ここの学校の課題はなんですか?」って聞くと、8割くらいの先生が同じことを言うんだよ。」と述べている。
「楽」ではなく「楽しい」に向かって進んでいくためには、お互いが見ている景色を持ち寄って、おのおのがフォーカスと解像度を上げる場があるかどうかがキーになるのではないか。別に校内研修の時間でなくてもいいのだけれど、その時間を確保するためには、校内研修くらいしかないんだろうな、とも思う。実践を否定されるよりも、課題が共有できないことの悲しみは、本当に辛い。課題が共有できないかもしれないけれど、学校という場所で自分が感じている課題を投げることができたら、少しは孤独じゃなくなるんじゃないだろうか。そういう場があることで多くの人にとって「役に立てている」「貢献できている」「力が発揮できている」につながっていくんじゃないのかな。
明日の校内研修では、そんなことを話してみようかな。