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51 言葉にしたいことがどこにも言葉にできないことは、なによりも辛いのだ

今年の夏休みは、軽井沢ツアーに行きました。2018年2月以来の道外ツアーでした。
北軽井沢にある焚き火が手軽にできる合宿所 “TAKIVIVA”という施設で、School Voice Project のアンバサダー会員が全国から集まり対話合宿を行いました。

議題をリストアップし、1時間ずつのセクションに分けてOSTを行いました。僕はセクション1で自分が出した議題「後輩サポート〜自己顕示欲から自由になるには〜」からスタートしました。薪に火をつけて、マシュマロを食べながらあーかなこーかな話し合いました。初日は夕食のBBQも含めて13時〜22時までしゃべりっぱなし。あんなにしゃべったはずなのに、初日の終了時刻は、25時でした。みんなぶっ通しで話し合っていた。翌日も9時から12時まで対話。

対話合宿での一番の気づきは「言葉にしたいことがどこにも言葉にできない」ことは、本当に本当に辛いことなんだな、ということでした。
あんなに学校で自分の考えを主張できそうで自由奔放に実践をしていそうなSVPメンバーでさえ、12時間あれこれ話しても話し足りない状況。僕らでさえ、物足りないということは、自分の言葉をどこにも向けられずにどこにも拾われずにモヤモヤしている同僚先生は、想像以上にいっぱいいるんだろうな、ということを改めて実感できた軽井沢ツアーでした。

そう考えると、授業中の生徒も同じなのだろうな。

数学の授業では、この方が言うように遠慮して聞けない子がたくさんいる。一斉授業のときはたくさんの声を潰してきたのだな、と思う。『学び合い』にしても、発せられない声はたくさんある。

古田さんの言うように「見捨てていることに気づくことができる力」を、僕は育てたいと思っているのだろうか。どうなのだろう。

少しでも声なき声が拾われるような場をつくっていきたい。子どもも先生も。