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スリン・ブリラムの失業ゾウ紹介

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タイ東北部スリン県・ブリラム県に暮らす失業ゾウたちを支援する記事を集めたマガジン。失業ゾウ実態調査のアンケートから得たデータをもとに、失業ゾウと生きるゾウ使いたちが運営するYou…
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2022年11月の記事一覧

バーンイェン | スリン・ブリラムの失業ゾウ紹介 [007]

こんにちは、ゾウの村の住人です! 今日はスリン県の失業ゾウ、バーンイェンを紹介します。 バーンイェンは14歳の女の子で、彼女が生まれた時からヨンさんがゾウ使いとして世話をしています。 バーンイェンは、コロナ前まではプーケットのエレファント・キャンプで働いていました。 しかし、コロナ禍でエレファント・キャンプが廃業することとなり、収入がなくなったためスリンに戻ってくることとなりました。 そこで、ヨンさんはバーンイェンのファンからの支援も受けて新しいゾウ舎を建てるとともに、食

クワン | スリン・ブリラムの失業ゾウ紹介 [006]

サワディカー!ゾウの村の住人です。 今日はスリン県の失業ゾウ、クワンを紹介します。 クワンは、スリン県で生まれた11歳の女の子です。 生まれた場所は、なんとゾウのお墓があることでも知られる、スリン県の「ゾウの村」の一つ、ノーンブア村にあるワットパーアジアンという寺院です。 クワンが生まれた時からジャンさんがゾウ使いとして世話をしています。 クワンはコロナ前にはチョンブリー県で仕事をしていました。ですが、元々いた観光施設はコロナの影響で観光客が来なくなってしまい、廃業するこ

いま、ゾウたちのために私たちが出来ること | スリン・ブリラムの失業ゾウ

サワディカー、ゾウの村の住人です! 先日、高校生向けにゾウの村での私の研究と実践についてお話しをさせて頂く機会がありました。その中で、私の調査地であるタイ東北部スリン県・ブリラム県に暮らす、まさにいま困難な状況にある失業ゾウやそのゾウ使いたちのために何が出来るのかを高校生と一緒に考えました。 今日はその内容の一部をみなさんと共有したいと思います。 失業ゾウとはどのようなゾウなのかは、以下の記事で紹介しています。 なぜ失業ゾウを支援しなければならないのか? アジアゾウは、

プッキー&ソイ | スリン・ブリラムの失業ゾウ紹介 [005]

こんにちは、ゾウの村の住人です! 今日はスリン県の失業ゾウ、プッキーとソイを紹介します。 プッキーとソイはターさんがゾウ使いとして世話をしているゾウたちです。 プッキーはスリン県生まれの女の子。誕生日がわからないので、正確な年齢はわからないということですが、まだ若いように見えます。 ソイは北タイ生まれの21歳の女性で、5歳のときにターさんの元にやって来ました。 プッキーとソイはラチャブリー県の観光施設で一緒に働いていました。ですが、コロナの影響で施設が一時閉鎖となり、収

ガティン | スリン・ブリラムの失業ゾウ紹介 [004]

こんにちは!ゾウの村の住人です! 今日はスリン県の失業ゾウ、ガティンを紹介します、 ガティンはスリン県で生まれた10歳の女の子のゾウです。 写真の左側がガティンで、右側は一緒に暮らしているモンコンです。二頭はとても仲良しで、仏教行事の仕事に一緒に出かけることもよくあります。 ガティンは、ゾウ使いのリーさんの家で生まれました。 その後、サムイ島の観光施設でリーさんの息子と働いていましたが、コロナで一時閉鎖となり、仕事がなくなったのでスリンに帰って来ました。その際に、リーさ

タロー | スリン・ブリラムの失業ゾウ紹介 [003]

ゾウの村の住人です。11月第三週目に開催される象祭りも近づいてきました。失業ゾウたちもショーなどに参加する予定なので、そちらも楽しみですね! さて、今日はスリンの失業ゾウ、タローを紹介します! タローは北タイ生まれの17歳の青年ゾウです。 ゾウ使いは所有者であるトーンスックさんの息子、ジョーさんです。トーンスックさんもタローの世話を一緒にしているということです。 ジョーさんとタローは、元々スラタニーの観光施設で働いていました。ですが、その施設がコロナの影響で閉業することに

タイ東北部スリン県・ブリラム県の失業ゾウのこと

タイには多くのゾウがいる。 人々とゾウのかかわりがどのようなもので、いかなる歴史を紡ぎ出してきたのかは、地域やエスニック集団ごとに大きく異なる。 例えば、林業に従事する南タイのゾウ、エレファント・キャンプで働く北タイのゾウ、観光地や故郷であるゾウの村で働く東北タイのゾウ、そして縮小する森林地帯で暮らす野生ゾウたち。それぞれがゾウ使いや近隣に暮らす住民などと多様な関係を築いている。 私が調査を行っているのは、東北部スリン県およびブリラム県の県境にある「ゾウの村」と呼ばれる地域

ゾウの村に暮らして | ゾウの村 ランブル日記 by Tomoko

タイ東北部スリン県の「ゾウの村」の住人、Tomokoです。 私がこの地域に暮らす人々と知り合って早16年。高校生の時にスタディツアーでこの地域を訪問してから、人生の半分くらいの時間を彼らと過ごしてきたことになります。 現在、私はここでクアイの人々とゾウの関わりについて文化人類学の視座から研究を行っています。 スリンと言えば、タイ三大祭りの一つである象祭り(Surin Elephant Round-up)が行われることで知られています。 例年11月の第三週目に行われるこの象

サーオノーイ&ダイモン | スリン・ブリラムの失業ゾウ紹介 [002]

ゾウの村の住人です!今日は失業ゾウのサーオノーイとダイモンを紹介します。 サーオノーイはチョンブリー生まれの50歳のおばあさんゾウ、ダイモンはチェンマイ生まれの10歳の女の子のゾウです。 ゾウ使いはスリンに暮らす64歳のナットさん。普段は稲作、多年草の収穫、ゾウの世話をして生活しています。ただ、もう高齢なので、同居する三人の息子さんからお小遣いをもらっているそうです。また、サーオノーイとダイモンの世話は、奥さんと息子さんたちも手伝ってくれるそうです。 サーオノーイとダイモ

エーン | スリン・ブリラムの失業ゾウ紹介

ゾウの村の住人です。 今日は、失業ゾウのエーンを紹介します! エーンは、2012年1月22日にスリン県で生まれた女の子のゾウです。 テオさんが所有者ですが、ノンさんがゾウ使いとして面倒を見ています。 エーンは元々チョンブリー県のパタヤで仕事をしていましたが、働いていた観光施設が一時閉鎖になり、収入がなくなっためスリンに戻ってくることになりました。 現時点でまだパタヤの観光施設が一時閉鎖中のため、スリンで営業の再開を待っています。それまでは、ライブ配信でエーンの飼育にかかる