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【温泉旅館】函館・大黒屋旅館

私は旅館が好きです。今は、子どもが退屈しないので、色々とアミューズメント要素満載なホテルに行くことが多いので、旅館愛が高まっております。気分が疲れたり、絶望感に苛まれたとき、小さな温泉旅館に滞在して、ぼーとする、何もしない。何も考えず、ただただ温泉に入り、その地方のものを食べ、昼寝して、散歩して、温泉に入り、ということを3日ほど繰り返し、たいていの肉体、精神疲労を自力回復させてきました。外部からの刺激の遮断効果が抜群なのは、やはり旅館です。

今回は、仕事でザ・風情のまち函館!ということで、旅気分が高まり、旅館をチョイス。以前から気になっていた函館・湯の川の老舗旅館・大黒屋さんをご紹介します。創業は大正7年、日本建築の伝統を受け継ぐという近代和風の風情。湯の川温泉の中でも歴史がある宿だそうです。
大黒屋旅館 - 日本建築の伝統を受け継ぐ近代和風ホテル (e-tetora.com)

24時前ぎりぎりの深夜チェックインだったのですが、お風呂ぜひ入ってくださいと優しい一言。朝6時から24時まで入れる温泉は、ナトリウム塩化物泉。64.1℃の源泉を濾過器にかけ、不純物を取り除いて湯船に注いでいるらしい。日帰り入浴もあります。

こじんまりとした内湯にコンコンとかけ流される湯。浴槽には析出物が堆積し、高まる期待。ざぶんと入ると、体にまとわりつく温かさ。43℃くらいだろうか、もう少し温度が高いか。まさに熱の湯。思わず「うー」とうめいてしまう。これぞ温泉宿のすばらしい湯。なめてみると
結構しょっぱい。たださらりとして湯は柔らかい。これは、これは、という納得の湯だ。長湯できないので、シャワーで冷水を浴びたりしながら3回くらい入浴したら、翌朝肩こりがよくなった。

朝風呂は、朝陽が小さな小窓からほの暗い浴室にさし、コンコンとわき出る湯の音が静かに響く。温泉という大地の恵みに感謝して、体を癒やし、また1日を頑張れる。そんな気分になる。

館内にはつるし雛のような和小物が随所にほどこされ、粋だ

今回は素泊まりだったので食事ルポはないのですが、函館の海の幸で満たされそうですね。

函館市内は豊富な塩化物泉が湧き、それぞれの宿、銭湯にも個性があるようです。函館は市電がとても使い勝手がよく、徒歩でのまち散歩が楽しいです。そんな旅の嬉しい疲れを、ほっと癒やしてくれる宿でした。ありがとうございます。




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