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家族介護の秘訣:4つの逃げない勇気の持ち方

こんにちは!
ツアーガイドのFujikoです✨

私は7年間にわたって母の介護をしてきましたが、2022年の夏、母は他界しました。

この7年間の介護経験を通して、私はさまざまな感情や困難と向き合い、多くの学びを得ました。
その中でも特に強く感じたのが、逃げない勇気を持つことの大切さです。

今回は、その介護における心構えについて、詳しくお伝えしていきたいと思います。


介護をするための4つの心構え

介護が始まると、日常生活が大きく変わり、肉体的にも精神的にも大きな負担がかかります。
そこで、まず大切なのは心構えをしっかり持つことです。
以下の4つの心構えを持って、介護に向き合うことが重要だと私は感じました。

1. 介護は突然やってくる
親が年を取ってくると、「いつか介護が必要になるかもしれない」と漠然と感じることはあります。
しかし、実際にその日が来ると、驚きや戸惑いが伴います。
私の場合も、まさかこんなに突然母が倒れるとは思っていませんでした。
母が脳梗塞で倒れ、急に介護が必要になった時は、現実を受け入れるのに時間がかかりました。
親が元気なうちに、「突然介護が必要になることもある」と心の準備をしておくことが大切です。
それが、介護が始まった時に冷静に対応するための第一歩になります。

2. 仕事との両立を考える
介護をするにあたって、多くの人が直面するのが仕事との両立です。
私は、40代に入る頃から母の介護がいつか必要になるだろうという覚悟をしており、そのために在宅でできる仕事を探していました。
当時は「テレワーク」という言葉が今ほど浸透していなかったため、自宅でできる仕事は限られていましたが、私は字幕翻訳家として働く道を模索し、準備を進めていました。
介護が突然やってきても仕事を続けられるように、仕事の方向性をあらかじめ考えることは非常に重要です。
自分のキャリアをどう調整するか、早めに対策を講じることが、長期的な介護生活を支えるポイントです。

3. 介護に対する覚悟を決める
介護をするかどうか、半端な気持ちで関わらないことが重要です。
介護に中途半端に携わると、後悔することが多くなります。
「あの時もっとこうしてあげればよかった…」という後悔が残ると、親が亡くなった後にその気持ちが一層強くなります。
私は、母の介護に100%向き合ったという自信があり、そのために後悔はありません。
だからこそ、介護に対する覚悟を早い段階で決め、全力で向き合う決意が必要だと感じています。

4. 逃げない勇気を持つ
介護に直面すると、目を背けたくなる現実がいくつも出てきます。
特に、元気だった親が弱っていく姿や、死に近づいていく親の姿を見るのは辛いものです。
そうした現実に対して、逃げずに向き合う勇気を持つことが大切です。
親が自分に対して最後に教えてくれる「人生の教訓」を受け取るためにも、逃げないことが重要だと私は強く感じました。


逃げてしまう理由とそれを乗り越える方法

介護をしていると、誰しも一度は「逃げたい」と感じることがあるかもしれません。
なぜ私たちは介護から逃げたくなるのか、その心理的な理由と、それをどう乗り越えたかを考えてみました。

1. 心の恐怖から逃げる
介護をすることは、今まで頼っていた親が突然自分に頼る立場になることを意味します。
これまで親に守られてきた自分が、今度は逆に親を支えなければならないという責任感は、非常に重いものです。
また、元気だった親の変わり果てた姿を見ることに対する心の恐怖もあります。
その恐怖から目を背けたくなる気持ちは、非常に自然なものだと思います。

2. 死への恐怖
介護をしていると、親が死に近づいている現実に直面せざるを得ません。
特に病状が進行している場合、その恐怖は一層強くなります。
親がいずれ亡くなることは頭では理解していても、その現実を目の当たりにすると、心理的に逃げたくなる気持ちが強まります。

3. 自分の老後と重ねてしまう
介護をしていると、親の姿を通して将来自分も同じようになるかもしれないという不安が芽生えます。
「自分も年を取ればこうなるのか…」と考えると、未来への恐怖や不安が心に押し寄せてきます。
これは、親の介護を通して自分自身の老後を見ているかのような感覚を持つことからくるものです。

これらの心理的要因を乗り越えるためには、まず現実を受け入れることが必要です。
逃げたい気持ちが湧いてきても、その感情を正直に受け入れ、そこからどう進んでいくかを考えることが大切です。
私の場合も、最初は母の変わり果てた姿にショックを受けましたが、時間が経つにつれてその現実を受け入れ、母とどう向き合っていくかを考えるようになりました。


逃げない勇気を持つことで得られるもの

逃げない勇気を持って介護に向き合うことで、得られるものがいくつもあります。
私はその中で特に大切だと感じたものを、以下にまとめました。

1. 自分の老後に向けた準備ができる
介護を通じて、親の病気や老化に関する知識を得ることができます。
親がどのような病気にかかり、どのように老いていくかを間近で見ることで、自分の老後に向けた対策を考えることができます。
例えば、親が特定の病気を持っている場合、自分も同じ病気になる可能性があるため、早めに健康管理を始めることができるでしょう。
介護は、自分の将来に向けた重要な学びの場でもあるのです。

2. 親の教えを受け取ることができる
介護は、親が最後に私たちに教えてくれる人生の教訓です。
言葉でなく、親の姿や行動そのものが、私たちに多くのことを教えてくれます。
その教えを逃さずに受け取ることで、親との関係をより深め、感謝の気持ちを持ちながら見送ることができるでしょう。

3. 親との時間を大切にすることができる
介護は、親との大切な時間を過ごす機会でもあります。
日常の忙しさに追われていると、なかなか親と向き合う時間が取れませんが、介護を通じて一緒に過ごす時間が増え、親の過去や思い出を共有する機会が得られます。
その時間は、かけがえのないものであり、親との絆を深める大切な時間となります。

4. 自分自身の成長と発見
介護をすることで、自分自身の成長を実感することができます。
親を支える中で、忍耐力や責任感が育まれ、人生に対する視野が広がります。
また、親を介護することで、自分の内面にある強さや弱さを見つめ直す機会にもなります。
私は、母を介護する中で、自分がどれだけ親に依存していたのか、また自分がどれほど親を大切に思っていたのかを再認識しました。


終わりに

介護は、決して簡単なものではありません。
しかし、逃げずに向き合うことで、得られるものも非常に大きいです。
親が教えてくれる最後の教訓をしっかりと受け取り、感謝の気持ちを持って向き合うことで、後悔のない介護生活を送ることができるでしょう。
今日の話が、介護に取り組んでいる皆さん、そしてこれから介護から来るであろう皆さんの参考になれば幸いです。

それでは、また次回お会いしましょう🌷

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