TOEIC900点でも話せない人が英語を話せるようになる方法
こんにちは!
「話せる英語を身につけるブログ」のmioです。
21歳で英語を本格的に始めるまで100%日本語環境で育ち、今では帰国子女に間違えられるくらいに英語が話せるようになりました。
今の英語はこんな感じです。
さて、そんな私が本日特別に語りかけたいのは、TOEIC900点以上のいわゆる「上級者」の皆さんです。
こう言うと、
「900点あればもう勉強しなくていいのでは?」
と思う方もいるでしょう。
しかし該当者である900点保持者の方には、なぜ私がこの投稿を書いているのかピンと来る人も多いはず。
日本では、over900はある意味英語におけるゴールです。
「900点を超える頃には、自分は英語が話せるようになっているはずだ…!」
と信じ、900点を目指して頑張っている人は沢山います。
確かにその威力は絶大ですよね。
就活では文句なしに履歴書の見栄えを良くしてくれるし、一般的な日本人なら「TOEIC900点なら英語がペラペラなんだろう」と盲信しています。
私自身、TOEIC900点保持者はみんな英語が文句なしに話せるのだと思っていました。
しかし、実態はどうでしょう。
私がTOEIC900点を取ったのは10年以上前ですが、その時点では英語を使ってネイティブと働くなど想像もつかないくらい、満足に話せませんでした。
もちろん一般的な日本人よりは話せたけど、それでも話し始めれば止まることも多く、「あぁこれなんて言えばいいんだ…」と文字通り頭を抱えることばかりでした。
自信を持てたことなど一度もないし、自分の言いたいことがバチっと言えたこともほぼない。
つまり、話せないのです。
900点あっても、まるで話せない。
特に、話したことのない内容や具体的で細かなこととなると、とても流暢とは言えない自分の英語。
それに対して「900点あればそれはそれは流暢に英語が話せるはずだ」と盲信している日本社会。
このギャップに、過去の私はとても苦しみました。
いっそのことスコアを隠しておこうと思った時期もありました。
900点という大きな数字に対して、あまりにも自分の英語が貧相に感じたのです。
さらに私を苦しめたのが、その先何をどうすればいいのか全く分からなくなってしまったということ。
TOEIC900点を目指す参考書やレッスンは世の中にたくさんあるのに、900点以上の人がその上を目指すための指針はほとんどないのです。
それから時は経ち私は英語を話せるようになりましたが、英会話講師として働き始めて更にこの問題の深刻さを実感しています。
(私が英語を話せるようになった経緯はこちらに書いています:成人まで日本語環境で育った私が帰国子女に間違われるまで)
過去の私のように、TOEIC900点を超えているのにも関わらず流暢とは言えない英語に苦しんでいる人がかなりいるとわかったのです。
今回はそんな方々に向け、本当に本当の意味で「話せるようになる」ための「具体的な」解決策を盛りだくさんに書いていこうと思います。
気休めの言葉や耳障りのいい話はなしで、ひたすら現実的で具体的な話をしていきます。
綺麗事では英語は話せるようにならないことは、私はよく知っています。
ではどうすればいいのか。
一緒に学びましょう。
また、表現の便宜上900点以上としていますが、この記事の内容は800点台の人にも十分当てはまる、または参考になる内容です。
英語を継続していればいずれ誰もが通る道なので、900点未満の人も是非参考にしてみてください。
それでは行ってみましょう!
900点はスタート地点
900点越えは、ゴールなんかではありません。
900点はむしろスタート地点です。
やっとここで終われると思っていたら、まさかのここからスタートです。
今やっと、よちよち歩きを始めるところ。
しかし、いいニュースもあります。
それは、現時点で「話すための材料はほぼ完璧に揃っている」ということ。
これから必要なのは、その材料をどう料理していくか。
新たな単語や文法は一つも覚えなくても、ほぼ今ある知識だけで流暢に話せるレベルまでは到達できるはずです。
ただし逆を言えば、900点を超えたらもう「知識が足りないから」という言い訳はできません。
「その単語は知らなかった」
「その文法は知らなかった」
と言う逃げ道はなしです。
仮に知らない単語があったとしても、それを言い訳にはできない程の他の単語や文法の知識があるはず。
900点とは、そう言う点数です。
こう言うと「え!そんなことない、自分はまだまだなのに…」と思うかもしれませんが、それは違います。
「自分はまだまだです」
と言う謙遜は一見人として素晴らしいですが、一方である意味自ら「逃げ道」を作ってしまっているとも言えるのです。
TOEIC900点(800点でもほぼ同じことが言えます)で話すための材料が揃っていないなら、もう誰も英語を話せるようになりません。
そこは、勇気を出して認めるべきところ。
さて、材料は揃っている。
問題はそれをどう料理するか。
大丈夫です、その方法を明確に示すために私は今この記事を書いています。
間違えてるとかじゃない、でも全然ダメ
私の生徒さんには900点超えの上級者さんも沢山いますが、皆さん本当にスピーキングに苦労しています。
しかし共通しているのが、流石に「大きく間違える」ことは滅多にないという点。
少なくとも無視できないような致命的な間違えは、ほぼありません。
(例えばSVOが崩れまくるとか、自動詞/他動詞を混同しているとかそう言うレベルです)
ところがネイティブと話すとなると、まるで大人と子供の会話。
どうしても詰まってしまい、会話のテンポが悪い。
当たり障りのないことを一言二言返すので精一杯で、表面的。
言いたいことの半分も言えてない気がする。
皆さん口を揃えて言うのが、
「文法が間違えてるとかじゃない、だけどとにかく全然ダメ」。
これはある意味「明らかに間違えていて全然ダメ」より深刻なのです。
全然ダメな事はわかるのに、どこをどう改善すれば良いか自分では見当もつかないからです。
まさに過去の私がこうだったので、よくわかります。
100名以上の方と個人レッスンしてきましたが、実は900点(800点)超えの生徒さんが抱えている問題はほとんど同じ傾向です。
その中でもいくつかの典型的なパターンがあり、多くの方は以下の二つのどちらかに該当するか、その両方です。
1. 使っている文法に問題がある
まず一つ目は、使っている文法に問題があるケース。
文法が「間違っている」ではありません。
「知らない」でもありません。
しかし、偏っています。
文法問題を解いたり難しい文章を読むことは出来るのに、いざ自分が「話す」となると、びっくりするほど偏っています。
それも、みんな判を押したように「同じ文法」が使えていません。
(具体的に何が使えていないかは、記事を読み進めてくださいね!)
そのことを指摘した上で「なぜ知っているのに使わないのか?」と生徒さんに聞いてみると、「むしろ避けているかもしれない」と返って来る事もあります。
存在は知っているけど、それを使わずに、むしろ無意識にどこか避けるようにしてここまで来てしまった。
そして今まで誰にも「あなたの英語には”それ"が欠けている」と指摘されてこなかったため、使おうと言う意識も、練習もせず。
結果、TOEIC900点超えの高い知識がありながら、話している内容は子供のようになってしまう。
しかし、世界中の英語話者が使う文法と同じ文法を使わなければ、同じ土俵には決して上がれません。
私がいつも驚くのが、かなり多くの人が自身の「語彙力/単語力」は問題視するのに、文法に関しては問題を自覚していない点です。
正直なところ、単語に関しては私も「頑張って」としか言いようがありません。
出来るだけたくさん覚えていくしかないので、他者に出来ることはあまりないのです。
しかし文法は別です。
多くの900点保持者は、流暢な会話に必要な「文法知識」はすでに頭の中にあります。
問題は、それを適切に使えていない点。
そして「何をどう適切に使えていないか」に自分で気付ける人は、そういないのが現実。
それに気付かせるのが私の仕事です。
また、文法は皆さんが思っている以上に「話す力」に関わってきます。
言うなれば、単語は建物における「装飾」。
そして文法は、「骨組み」です。
骨組みがしっかりしていなければ、いくら装飾を良くしても結局グラグラ。
逆に最低限の装飾しかなくても、骨組みさえしっかりしていれば立派な建物です。
文法力さえ確かなものなら、多くの人が理想とするような英語は話せるようになります。(もちろんそこに洗練された単語を加えることでもっと良くなりますが)
にも関わらず、単語を増やすことで頭がいっぱいな人が多すぎるのです。
まるでグラグラの骨組みに、こだわりの装飾をたくさんたくさん着けているような感じ。
しかしいくら単語力があっても、文法力の欠けている英語は流暢な英語とは言い難い。
大人として中身のある会話をしたり、誰がどう聞いても話せていると言える英語力が欲しいのならば、文法は決して、決っしておざなりにしてはいけません。
2. 表現方法に問題がある
二つ目は、表現の方法に問題があるケースです。
多くの方は表現が非常に平凡でシンプル、言うなれば「つまらない」表現、そして会話になってしまっています。
事実を述べるだけでとても表面的であり、教科書の例文のような英語。
すると会話も面白くなくなり、話が盛り上がりません。
相手の反応もイマイチでテンポが悪くなり、沈黙が続き、するとそれに緊張してさらに話せなくなる。
自分でも気付いているのです。
「自分の英語は質問に対してただ答えているだけで、何も気の利いたことを言えていない」と。
だけど「質問に答える」以外にどうすればいいかわからない。
たくさんの文法や表現の知識があるのに、いつどれを使えばいいかわからない。
海外ドラマの表現に憧れてフレーズを覚えたりしてみるけど、そこだけハリボテのようになってしまいどこかしっくりこない。
これは、英語力が上がればいつか解決するのでしょうか?
残念ながら、この辺りが「勉強の限界」でしょう。
卓上の勉強で到達できるのは、「質問に対してそれなりに正しい英語で答える」ところまで。
もっと良い表現や英語らしいコミュニケーションを目指すなら、文法の正誤だけに気を取られる段階から抜け出さなければいけません。
これからは「それなりに正しい英語」のその次のステージに行く必要があります。
そこでは、これまでとは全く異なる考え方が求められます。
しかしそこにたどり着くのは簡単ではありません。
世に溢れる英語の参考書を読んでも、そのことは書いていないからです。
少なくとも私は、そのようなアプローチをしている参考書を目にしたことがありません。
まるで、900点取ればもうゴールだからその先は必要がない、とでも言われている感じ。
だからこそ、それを多くの人に伝えるのがこの記事の役目です。
ちなみに先ほど「良い表現」と言いましたが、今日私がするのはフレーズやイディオムの話ではなくあくまで「方法・プロセス」の話です。
方法とプロセスを知っておけば、あらゆる場面で応用ができます。
逆に暗記で解決できる問題は、私は取り扱いません。
TOEIC高得点のその先へ
このように、文法視点のアプローチと、表現視点のアプローチが私の英会話レッスンの最大の特徴です。
この二つのアプローチにより、思うように話せない900点保持者の生徒さんの英語が全く別次元になって行くのを何度も見て来ました。
正直な所、TOEIC700~800点くらいまではどの教科書やレッスンを利用してもあまり大差ないかもしれません。
そこまでは、やることは決まっているのです。
また単語やフレーズも、私が教えなくても参考書はいくらでも売っています。
私が最も得意としていて、そして多くの人に必要だと思っているのが、その後。
知識として文法を覚えた後に、どのようにそれを「使って」行くのかというところ。
そして、「英語学習者」のままで終わるか、「英語話者」になれるかの分かれ目も、その後にかかっていると思っています。
特に、TOEICなどのテストでは上級でありながらスピーキングが中級あたりで停滞している生徒さん。
この方達に「TOEIC高得点のその先」に行ってもらうのが私の仕事です。
このnoteでは、その具体的な方法をお話して行きたいと思います。
このnoteをオススメする人:
ここまでの内容に共感、納得する人
スコアは取れるのに、スピーキングがいつも苦しい人(特にお勧めします)
スピーキングを伸ばす次の一手がわからなくなってしまった人
いくら単語を覚えて文法を勉強しても話せるようにならない人
自分の英語が幼稚に感じる人
知っている(読める)文法に対して、アウトプットできている量が極端に少ないと感じる人
中級(TOEIC600~700点くらい)だけど今から話すコツを知っておきたい人
このnoteをオススメしない人:
ここまでの内容に共感しない人
既にかなり長い文章を一気に話せる人
今すぐ結果が欲しい人
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