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コラム4:モンラッシェの向こう側

ムルソーの村を過ぎ、畑の中を道なりに南東方面へ1km程行くと、右手に高さ1メートル余りのレンガ造りの柱があります。貼り付けられた平たい石の表面に「モンラッシェ」とあり、その下には「マルキ ド ラギッシュ」と彫ってあります。「モンラッシェ」の18の所有者の中で最も広い畑を所有するラギッシュ侯爵の畑です。その柱から7.800メートル続く右の斜面は、「シャルドネの最高峰」「世界一の白ワイン」とも称される「モンラッシェ」の畑が広がっています。

高価な「モンラッシェ」は今まで数回しか飲んだことはありませんが、村名の「ピュリニーモンラッシェ」でしたら時々飲む機会があります。ピュリニーモンラッシェが大好きな私はボトルを眼の前にしただけで心が踊ります。

偉大な「モンラッシェ」の丘をゆるやかに越えて向こう側は、「サントーバン」村のぶどう畑が広がっています。「サントーバン」は、「お買い得な白」を産することで知られています。その中でも「モンラッシェ」が位置する丘陵の裏側にある「アン レミィ」と「レミュルジュ デ ダンドシアン」は、オイリーでエレガント。P.モンラッシェの風味も感じられます。なにしろ同じ丘ですよ。                        心惹かれる白であることは間違いありません。


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