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あなたのお気に入りはなんですか?好きなものから得られるエネルギーを低く見積もってはいけない

こんにちは、momoです。

わたしはオフィスのデスク前のボードにお気に入りのポストカードを貼っています。
そこに先日追加されたあるものが、お気に入りのポストカード以上に気持ちを上げてくれ、毎日それを目にするたび、スイッチが入り直す感じで仕事に取り組めています。

このちょっとした出来事から振り返ったことを今回の記事で書いてみることにしました。

映画化に興味はなかった

わたしは『SLAM DUNK』(スラムダンク)という漫画が大好きなのですが、スラムダンクの映画が公開されると知ったとき心は動きませんでした。

ご存じの方も多いと思いますが念の為『SLAM DUNK』の説明をさせていただくと、井上雄彦さんによるバスケ漫画で、週刊少年ジャンプに連載されていました。
不良と言われている、バスケが大嫌いな主人公が、超初心者にも関わらずバスケ選手として数ヶ月で想像を超える成長を遂げていくという物語です。

シリーズ累計発行部数は1億2000万部を超えていて、アニメ化もされています。
(スペインでもアニメが放送されていたのを偶然見ました!)

つまりは大人気漫画のひとつで、わたしも先述の通り好きな漫画なのですが、それでも映画公開の話にまったく興味が湧いていませんでした。
好きになった頃から時間が経って熱が冷めていたから、というわけではありません。

今年、(映画公開の話は知らずに)配信されていたアニメを見つけひさびさに観直しましたし、アニメを見たらやっぱりまた漫画が読みたくなって漫画も読み直しました。
ただ、今の時代にみると、超体育会系な感じなどひっかかる箇所はどうしてもありましたが……。

それで感じたのが、アニメよりやっぱり漫画のほうが好きだということ。
アニメに追加されていた原作にはないエピソードや登場人物は必要だと思えなかったのが理由です。

だから、映画公開の情報を知ってもあえて観に行きたいとは思わなかったのです。

しかし映画は2022年12月3日(土)公開で、あと1週間となったタイミングで、引き寄せがありました。

バスケも映画も関係ないSNSでスラムダンクの映画のグッズに関してつぶやいているものを目にし、グッズ!? となり調べてみることにしたのです。

実は9月に森アーツセンターギャラリーで開催されていた美術展に行き、帰りに森美術館のミュージアムショップに寄った際、出口に進む通路脇にスラムダンクのグッズを扱っているスペースを発見したことがありました。

思わず足を止めて、「絵がめちゃくちゃ好みだからこのTシャツ欲しい~」「安西先生のクリアファイルも欲しい……」と興奮しながら商品を見ていました。

悩んだものの、衝動買いはダメ! と自分に言い聞かせて気持ちを落ち着かせた経験があったので、映画のグッズ情報を知ったときはどうしても確認したくなったのです。

美術展に一緒に行った友達はスラムダンクのグッズを熱心に見ていた姿に「新たな一面を知ったわ~」と驚いていました。
たしかに自分でも、ひさびさにこんなに気持ちが高まった……と自覚するくらいでした。

見るたびにいいんです

映画のグッズを調べたところその時点では一部のみ公開で、買いたいと思うものはひとまずなかったのですが、映画のホームページにアクセスしたことでムビチケカードの情報も目にすることに。

劇場窓口で販売中だというムビチケカードの絵柄を見たら「これは絶対ほしい!!」と思ったのですが、あと1週間で映画は公開されるのに希望の商品が残っているのかと不安になったり、翌日も仕事で朝から夜遅くまで身動きが取れないことにドキドキしたり、買えたらオフィスのデスクにぜったい飾るんだと心に決めたりと、夜遅くになんだか忙しい精神状態になってしまいました。

今は映画館の営業時間が元に戻っている恩恵で、遅い時間でも窓口は開いていて、カードも欲しかったものが残っていたので翌日には無事に手に入れることができました(涙)。
その映画館の受付のスタッフさんもとても優しい方々で、ちょっとしたやりとりであっても心が温かくなったこともまた良かったのです。

映画館に向かう前は一瞬、保存用も買う? と頭をよぎりましたが、落ち着いて考え直し大好きなキャラクターを1枚だけ購入しました。

そして、デスクに飾ってみてあらためて気づいたことがありました。

見るたびにいいんです…!


もともとお気に入りのポストカードをデスク前のボードに何枚か貼っていたので、それらも自分の気持ちを心地よくするのに役立っていたのですが、ムビチケカード=描かれているキャラクターを眺めたときの、「何回見てもめちゃめちゃいい!!」と気持ちが上がる感じがさらにすごかったのです。

毎日、ふとカードを目にするたびにエネルギーがチャージされる感覚です。

好き度が大きければ大きいほどそのパワーもすごいんだなと実感しました。

大好きなものを自分の周りに置く大事さを体感中です。

心が動くかどうかをキャッチしていく

以前の会社でお世話になっていた方が「ヒューマンデザイン」の活動資格を持つ人で、わたしもリーディングをしていただいたことがあるのですが、そのときの話のひとつにこのような内容がありました。

「自分の家のものを好きなものだけに入れ替えてみるといいよ」

そのときのわたしはインテリアなど特にこだわりや好きなものがないので具体的に思いつきませんでした。
また、場合によっては金銭的なことで妥協せざるを得ないことが多いだろうなと頭で答えを出していました。

これまでを振り返って思うのは、普段からあきらめることが多かったり、ムリだからと望むことすらしないと、いざというときに好きなものや欲しいものはパッと出てこないということ。そもそも考えないほうがラクになってしまっている気がします。

だから、いきなり環境を大きく変えることが難しくても、自分が何に気持ちが上がるのかをことあるごとに意識する、自分に体感させる。
そうすることでエネルギーが変わっていくとわたしは信じたいです。


グッズを買うのを我慢しなくちゃいけなくても、見られただけで気持ちがめちゃめちゃ上がったり、好きだと思ってたけどこんなに好きなんだなとあらためて気づくきっかけになったりを体験して、お金がなくても気分を高めることは不可能ではないということにも気づけました。

もし、あまりイメージできないという方は、例えば、

無料だからと何でもかんでももらわない。本当は必要のないものが家や自分の周りに増えるのを防ぐことにつながるからです。

ほかには、欲しいものが安いのはもちろんありがたいですが、心が動くからではなく安いから買うという発想になってはいないかを意識してみる。

小さいことですが、意識が変わると選択も変わっていくはずです。

そうすると、自分の気持ち、本当は何を望んでいるかにも気づきやすくなるし、いきなり全部を好きなもので固めるのは難しくても、最低限、不必要なものを手にする機会を減らせるのではないでしょうか。
「好きなものはない」というのが明確であれば、それはそれでまったく問題ないと思います。
ただ、心が何も感じなくなっているとか好き嫌いがわからないとかガマンばかりしているという方がいらっしゃれば、よかったら一度、自分の心に気を留めてみてください。

あなたのそばにも一瞬で気持ちが上がるモノやヒトが存在する、もしくはそれらに出合えることを願っています。


Text by nakagawa momo(フリーライター)



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