「よむエラマ」始めました。
「エラマする」が特別ではない世界に
はじめまして。Elämä(エラマ)プロジェクト代表の石原侑美(いしはら ゆみ)です。
Elämäプロジェクトは2017年1月11日に設立しました。
フィンランドの文化や教育をベースに、「わたしの豊かで幸せな生き方を考える」ということを提供し続けています。
「自分を見つめる」「自分の幸せとは何かを考える」という文化・習慣を広めるため、これまでワークショップやセミナーなど、学びの形で発信してきました。
また、「エラマの森」というオンラインサロンを運営していて、オンライン講座やメンバー限定のイベントを開催しています。
そこでは、母親であるとか○○会社の社員というような肩書きを一旦抜いて、そのままの自分を認められる“オンラインサードプレイス”のような場を目指しています。
他にも、今は時節柄難しいですがフィンランドや私の住んでいる飛騨高山へのツアーを開催してきました。
でも、もっとライフスタイル提案のようなことができたらという想いで、今回この「よむエラマ」を立ち上げました。
「エラマ」とは、フィンランド語で人生・生き方・命という意味。
エラマプロジェクトは自分と向き合う文化・習慣を「こういう風にやるんですよ」とHow toを教えるのではなく、「そもそも自分とは何だろう」ということに向き合う環境を用意する役割を担っています。
だから、エラマプロジェクトは「●●屋さん」という感じではなく、生活の中の行為のようなものとして様々なサービスを提供できたらと思っています。
今の自分の心の状態を客観的に見つめることや、自分に向き合うこと、「自分が思う豊かで幸せな生き方って何だろう」と考えることが特別ではない社会になることが理想です。
つまり、エラマプロジェクトで提供していることが「息をする」とか「パジャマを着る」ぐらいの日常的な行為や概念になって生活に根付いてほしいなと思うんです。
そしてその先には「エラマする」という言葉が普通になることも想像しています。「ググる」みたいな感じですね。
「エラマする」が普通になれば「わたしの豊かで幸せな生き方を考える」という文化・習慣がみなさんの生活に浸透している証だと思うので、そんな日が来るのがとても楽しみです。
「今のまま自分」を受け入れる
エラマプロジェクトで提供している「生き方キャリアデザイン講座」で何百人もの参加者を見てきて感じているのは、自分を見つめることや自分の生き方を考えることは、結果として今の自分を受け入れられたらそれでもうOKということです。
今すごくつらかったとしても、つらいということが受け入れられたらOK。
過去に自己否定してきた自分を否定するのではなくて、それも自分だったと受け入れられることがすべてだと感じています。
「ありのままの自分」という言葉が流行りましたよね。
「ありのままの自分」って、分かりやすい言葉ではあるんですが、もっと他の自分がいるんじゃないかと探そうとするニュアンスがあって、そこがちょっと違うのではと私は感じています。「作った自分」もありのままということになりますし。
今の自分を否定することにもつながりかねないし、結局「ありのままの自分」って自分では分からない気がしていて。
なので「ありのままの自分」ではなく、「今のまま自分」を受け入れるという言い方の方が正しいような気がします。
そんなメッセージも、よむエラマを通じて伝えていきたいです。
いま必要なのは「止まるための情報」
これから始まる「よむエラマ」では、いろんな人、いろんな世界観、いろんな色が混ざることで何かが生まれるような、いい意味でのカオスのようなものを目指しています。
「よむエラマ」を通じて「今のまま自分」という概念を読者のみなさんに共有し、エラマプロジェクトがそれを体験してもらう場になれたらと思っています。
また、それをライターも追究するし、エラマのスタッフも追究する。みんなで追究することで、よりよい「共体験」になっていくといいですよね。
また、先にも述べた「エラマする」という言葉が、「よむエラマ」によって社会に届きやすくなるのではという想いもあります。
例えば、本屋さんに行くと科学とか旅行とか自己啓発とかたくさんのジャンルがありますが、その中に「エラマ」というジャンルができてほしい!ただの言葉ではなく、ひとつの概念として社会に認められることを目指しています。
エラマや「エラマする」という言葉がもっと広まって、さらにそれを多くの人に体験してもらいたい。
実際、立ち止まって自分を見つめるとか、自分の生活に余白を作って楽しむという価値観が、オンライン講座やオンラインサロンでより多くの人に届いたという実感があります。
今、時代は転換点を迎えていて、「聞く」とか「体験する」とかよりも、もっと「読む」ことでいろんなものを知りたい人がたくさんいるんじゃないかと感じています。
また、「読む」という行為はエラマの世界観とすごく合致しますし、だからこそ今「よむエラマ」なんです。
パソコンやスマホを開けば、さまざまな情報が錯綜していますよね。
それらの多くは「動くための情報」。
でも、逆に「止まるための情報」があってもいいのかなと思っていて、よむエラマが目指すのはまさにそれなんです。
By 石原侑美(エラマプロジェクト代表)
Interview & Text by nakagawa momo(フリーライター)
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