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ただの「おしゃべり」になってない?オンライン英会話の活用法

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 みなさん、ごきげんよう。

 すでに多くの人が利用していたオンライン英会話でしたが、昨今の状況下で、さらに利用者が増えたのではないでしょうか?

 現在の状況で直接対面してレッスンするのは、生徒も教師も不安なものです。自宅で、自分のスケジュールに合わせて、しかも比較的安価にレッスンが受けられるオンライン英会話の魅力は大きいですよね。

 しかしツールはどう使うかが大事。毎日オンライン英会話でレッスンにいそしんでいるのに一向にしゃべれるようになっている気がしない、そんな声をしばしば耳にします。

 そこで今回は効果的なオンライン英会話の活用法について考えてみたいと思います。

1.英会話力が伸びるための必須条件とは?

 英会話力を伸ばすためには「たくさん話すこと」が必要だとよく言われます。それはまったくその通りなのですが、やや厳密性を欠いているように思われます。厳密には「うまく言えるようになるまでたくさん話すこと」が必要だというべきでしょう。

 なににせよ「学ぶ」ときには反復練習が必要です。ただ「話す」のではなく、うまく言えるまで繰り返し話す練習をしなければ短期間での向上は望めません。

 ここで言う「うまく」とは「100%正しい英語を」ということではありません。現在の自分の力で表現しうる正確さや出しうるスピードでいいのです。しかしそこに至るまではひたすら練習しなければなりません。そのようなひたむきな練習を重ねることで英会話力は進歩していくのです。

 以下、この点を踏まえてオンライン英会話の活用方法を考えてみたいと思います。

2.主導権を握ることが何より大事!

 オンライン英会話を活用するうえで最も大切なことは、利用する側が主導権を握るということです。初めのうちは大変かもしれませんが、「どういう目的でレッスンを受けるのか」を明確にして、その要望をきちんと教師に伝えることが大事です。

 私が普段、教室でご指導している生徒の方がオンライン英会話を利用方法について相談に来られるとき、特に初級レベルの方によくお伝えするのが、レッスンの最初に自分の要望をきちんと教師に伝えてくださいということです。

 発音のチェックを細かくしてほしいのか、文法の説明をしてほしいのか、単語や口語の使い方を教えてほしいのか、ただフリートークをしたいのか、ちゃんと伝えることが大事です。

 そしていざレッスンが始まって緊張してしまうと、自分の要望をうまく伝えられないことがあるから、要望を伝えるための英語はあらかじめ準備して練習しておいた方が良いともお伝えします。自信がなければ要望を伝えるための英語をメモ書きにして準備しておくのもいいでしょう。

 とにかく「今日はこれを勉強したい!」ということがはっきりしていなければ、そしてそれを教師と共有できていなければ、教師が一方的にしゃべって時間が終了したり、よく分からないままフリートークだけでレッスンが終わったりする恐れが多分にあります。

3.会話度胸や瞬発力をつけるならフリートークを

 オンライン英会話ではよくフリートークが行われます。間違っていてもいいから思い切ってしゃべるための会話度胸や、相手が言ったことに即座に反応する瞬発力を身につけたいならフリートークは有効です。

 フリートークをうまく機能させるためには、やはり自分の意思を教師に伝えることが大事です。「先生の言うことがよく分からず、ただニコニコしているだけで時間が終わってしまった」などということにならないためにも、自分の意思や状態をきちんと教師に伝えましょう。

 「もう少しゆっくりしゃべってほしい」
 「もう一度繰り返してほしい」
 「いま言った単語の意味を説明してほしい」
 「この話題は難しすぎるから別のトピックについて話したい」

 このように自分の意思や状態を教師に伝えることでフリートークをより実りのあるものにすることができます。

 フリートークは予習ができない分、復習が大事です。うまく伝えられなかったことなどがあれば即座にメモを取っておき、どう言えば良かったかを後で振り返ってみるのです。そしてそれがうまく言えるようになるまで反復練習します。このプロセスを省いてしまうと、フリートークはただの「おしゃべり」となってしまう可能性があります。

 また一度フリートークで話題となった事柄を、別の機会に別の教師と話してみるのも良いでしょう。以前は上手く言えなかったことが、ちゃんと伝えられるようになったかどうか確かめることができます。

4.きっちり学ぶなら予習は必須!

 教材を使ってしっかりと学ぶなら予習は必須です。前に述べたように英会話力を伸ばすためには反復練習が必須です。教材に沿ってうまくしゃべれるようになるまで何度も何度も練習していく過程の中で話す力は身についてきます。

 これはスポーツに例えると分かりやすいと思いますが、本番の試合に出ているだけでは強くなることができません。普段の地道な練習があってこそ力はつくのであり、その力を発揮する場が試合です。
 英語で言うならばネイティヴといざ話してみるのが本番の試合です。そこは実力をつける場ではなく、実力を試す場です。実力をつけるのは普段の反復練習です。

 教材の中に分からない単語があれば事前に調べておく、文法的な疑問があればこちらも調べてみる、そして問題に対する答えは何度も口に出して練習しておく(紙に書いて練習するのはおススメしません、実際の会話のプロセスと異なりますから)。

 英語力は結局のところ主体的な勉強と努力の中で育っていくのだと思います。ですから事前にできることはすべてやっておくことが重要です。

 そもそもオンライン英会話の多くは一回のレッスン時間がそれほど長くはありません。ですから分からないことすべてを(下調べなどをせずに)教師に教えてもらうのは時間ももったいないのです。

 しっかりと予習をした上でレッスンに臨むと、教師に尋ねたいことや直してもらいたいことが明らかになってきます。その点を重点的に習うことができます。これもまたオンライン英会話でこちら側(生徒側)が主導権を握るために大切なのです。

 オンライン英会話は上手く活用すると学習効果が非常に高いツールです。自宅に居ながらにしてネイティヴや非常に高度な英語力を持ったノンネイティヴと会話ができるのは大きな魅力です。最大限に活用して英語力に磨きをかけたいものですね。

5.この記事のまとめ

(1)英会話力を伸ばすには反復練習が必要です。
(2)オンライン英会話では生徒側が主導権を握ることが大事です。
(3)会話度胸や瞬発力を身につけるならフリートークが有効です。
(4)教材を使って学ぶなら予習をしっかりすることが大切です。

 最後まで読んでくださりありがとうございました。
 それではまた。ごきげんよう。


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