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あざ地蔵
民話の語り部講座の課題の「あざ地蔵」の再話をしてみました。
あざ地蔵
むかし、むかし、徳次郎にあざのある娘が生まれたと。
すくすくと元気に育ち、おとっつぁん、おっかさんに大事にされていたと。
とろろが、ある時、娘は鏡を見つめて、悲しそうな顔をしていたと。
三度、三度の食事も食べなくなったと。
娘はどんどん元気がなくなり、ふさぎ込んでいたと。
おっかさんは、神宮寺のお堂のお地蔵様にお願いに行ったと。
毎日、毎日、雨の日も風の日も、娘のあざが消えるようにお願いに行ったと。
一年程たつと、娘のあざが目立たなくなったと。
すると、娘はどんどん元気になり、村一番の器量良しになったと。
そのうわさが広まって、お地蔵様は、「あざ地蔵」と呼ばれるようになったと。
願いがかなってきれいになった娘たちは、皆、幸せになったと。
しゃみしゃっきり。ねこすけぽっきり。
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