土曜日のキッチン。
土曜日の午前中スマホが、
画面を確認すると友人の名前、
今日の約束の事を思い出す、
『みんな来てるよ』
一瞬考えるが、
どうせ天気が悪く家に居ても、やることも無いので、
ダラダラと準備して友人の家に向かう、
友人の家に到着すると、すでに大盛り上がり、
私は大人数が苦手で、
なんとなく愛想笑いと相槌を打つ、
みんなの話が全く頭に入ってこない、
私が孤独を感じるのは、一人の時ではなく、
大勢の中に居る時に本当の孤独を感じる、
来たことを少し後悔しだした頃、
友人の本棚の一冊が気になる、
吉本ばななの短編小説『キッチン』
かなり昔に読んだ本だが、
やさしく温かい文体の作品で、
主人公に纏わる、
死(影)を描くことで、
恋愛(陽)の部分が際立つ、
かなりエッジの効いた作品だったような、
本当に孤独になった主人公に居場所を提供する、
こちらもチョッわけわけありな親子のやさしさが本当に救いを感じる、
わけありなだけに、他人に優しくなれる、困っている人をほっとけない、
自分が孤独にならないと、本当の孤独な人の気持ちは分からない、
皆さんも孤独を感じたら、手に取って貰いたい一冊です。
今日も良い一日なりますように。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?