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エコツミ作品集『歌詞を読む』シリーズ

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日本神話の価値観を軸に、様々な作品を発信するマルチアーティスト・エコツミ・。20年以上に渡って書き溜めたオリジナル歌詞を、少しずつ発表していきます。古代から今まで、連綿と受け継が…
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#古事記

歌詞を読む101 「 海体 」

「 海体(かいたい) 」 一人じゃないって 感じた時間は 知らないうちどこに 逃げていった…

歌詞を読む100 「 ことりの唄 」

きみは いつも ぼくの とこに くるね ぼくの あかい きのみ めざし くるね とんで と…

歌詞を読む99 「 不浄で乙女 」

選ばれる清い乙女と 選ばれぬ不浄の身 分かれ道はいつ決まって 終わりのない旅に出たのか …

歌詞を読む98 「 ぼくたちが見つけたもの 」

その真実でぼくを責めないで 正しい言葉は少しいたい でも間違った道のむこうがわ ぼくらは何…

歌詞を読む97 「 夫婦岩 」

今宵 すべての哀しみを 海の中に眠らせて きみの涙でぬれた心も 寄せては返す波で洗おう う…

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歌詞を読む96 「 眠れない朝 」

だれにも言わずにいたことが ダメね にじみでてしまう 進もう、と言ったのは私 後悔なんて…

歌詞を読む95 「 おしゃべり 」

伝えたいことがあるの ねぇ 聞いて  聞いて ねぇ 橋を下から見上げたの ねぇ 空が光ってた 水は青にはなれなくて ねぇ キタナイ キタナイ ままよ 川は流れて 海へ着いても ねぇ 空に昇れない 犬の鳴き声 耳について 伝えたい言葉が出ない あなたに聞いて欲しい音なのに あたし…  あたし、あたし、ねぇ… あたし…あたしあたし、ねぇ ……あーあ 伝えたいことがあるの ねぇ 聞いて  聞いて ねぇ この手で太陽つかもうとしたの ねぇ 空が いたかった 空の青が目

歌詞を読む94 「 国中にて 」

いつからか 側にいて いつまでも 寄り添いたかった 永遠は どこにもないと 分かっていて…

歌詞を読む93 「 大地の子守唄 」

哀しみを ためこんで その怒り おさえつづけ 身に染みた涙の分 ある日 きみは 泣き出した …

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歌詞を読む92 「 想い雪 」

また冷たい雪がしんしんと降ります あなたの瞳(め)を見なくなり どのくらい経つのでしょう …

歌詞を読む91 「 蝿 」

「 蝿(はえ) 」 ある晴れた日に響くあのいやな音 外は歩けない どうなっているのかしら すぐ…

歌詞を読む90 「 百鬼夜行 」

うずくまる 蠢(うごめ)くモノ 出発の時はきた 生暖かい風が吹く 見回せば仲間がいる 今ぞ…

歌詞を読む89 「 今宵満月 」

囚われのきみ 助け出すよ きつく結んだ 見えない糸 たたき切るには ぼくは弱い いっそ二人…

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歌詞を読む88 「 海中婦人 」

ある朝 彼女に出会った 海からやってきた少女 魚にまぎれ 二本足で 波の間から流れ着いた 人間の顔をして 彼女は一人口をひらく 「いつか海を越えて きっと帰れるはず  私の家 生まれたあの国に  いつか海を越えて きっと迎えがくる  それまで私 この場所で生きてゆく」 涙が流れ落ちたのに 不思議だ 真珠にならない 人の言葉も話せるのに 誰一人として近づかない 人間のはずのなのに 彼女の名前は 今、人魚 「いつか海を越えて きっと戻れるはず  私の名前 私は人間よ