ただしいデータとは？

「東京マラソンってどういうコースなんですか？」と聞かれたとき、みなさんはどう答えるだろうか？ゴールが東京駅にかわってからの印象は「前半は下り基調、そこからはフラットで走りやすい高速コース」でした。東京マラソンのコーズ図からもそう読み取れるはずなのです。

大迫選手が日本記録を更新した2020年の東京マラソンを見返してみても、多くの選手たちが序盤からガンガン飛ばして、日本記録更新ペースでレースをすすめます。高速コースというイメージがついたのはそのせいかもしれません。

2022年に行われる東京マラソンのコースをあらためて精査してチェックしてみると、これまでの抱いていた「走りやすい高速コース」というイメージをいったん白紙にして考える必要がありました。実際に走ってみると、現在の東京マラソンはなかなかな難コースであるようなのです。そして、じっくり映像を見返すと、このコースを一番理解して攻略していたのは大迫選手であったこともわかりました。