無観客のホクレンこそ、ツイッタラー活躍の場。
7月の北海道を転戦しながら行われるホクレンディスタンスチャレンジの日程が発表。
エリートランナーのみで開催された東京マラソン2020からパタッと止まっていた、陸上競技・マラソン・駅伝が、このホクレンディスタンスから再開となる。ポスターにもわざわざ赤字で「無観客大会」と目立つように但し書きをいれてあるように、主催者の慎重な気遣いがうかがいしれる。このポスターは東京や大阪ではなく、北海道のホクレンショップや競技場周辺で掲示されるポスター。道外からたくさんの観客が来ることに対して地元民へ配慮がこの「無観客大会」という文字にあらわれている。このホクレンディスタンスチャレンジが陸上競技再開へのモデルケースとなる。とかく中央の動きや判断を参考に協議再開への判断する自治体が多いなか、士別、深川、網走、千歳の自治体の勇気に拍手をおくりたい。
今回のホクレンにエントリーするには参加標準記録だけでなく、1レースあたり25名。1大会あたり、男女300名までのエントリーとなっているため、参加標準突破者の中から、さらにターゲットナンバーをクリアしなければ走ることはできない。超エリートトラックレースとなる。すでに無観客大会が決定している士別、深川はただの記録会ではない。ネット配信も予定しているから、おそらくたくさんの陸上ファンたちが、サイトにアクセスすることだろう。選手たちが北の大地でいい走りをすることが、陸上再開の狼煙となる。こういうことは観ている側から本来は言うべきことではないが、今回のホクレンは特別だ。「その一秒をけずりだす」走りをすべての選手に期待したい。ホクレンでポジティブなムードを発信し続けることが後の駅伝やマラソン開催への後押しとなるからだ。
とはいえ、クローズドな状態である陸上競技とは違い、ロードレース、とりわけフルマラソンの再開は難しい。4月から10月へと延期となったロンドン・マラソンも開催は状況判断次第となっており、6月21日に再度アナウンスがある。東京マラソンと違って、ロンドン・マラソンは沿道との距離感が近い大会。
この距離感こそが、ロンドン・マラソンの魅力。フルマラソンという距離はやっぱり応援というひと押しがないと走りきれない。無観客でフルマラソンが開催された場合、市民ランナーの完走率はぐっと落ち込むことだろう。
無観客大会となるホクレン士別・深川で観客は何ができるか。いまこそ、陸上ツイッタラーたちの出番がやってきたと思うのだ。ツイッタラーが活躍するポイントはひとつ。それは「陸連の配信への補完」だ。今回のホクレン、全レースを配信するだろうが、そもそも出走者を絞るくらいだ。競技場に入ることができる人数は最小人数であるため、配信のために割ける人数は少なし、コンパクトな機材での配信となるだろう。いいとこ、2カメくらいでレースの俯瞰映像と寄りが会場PA音声とミックスされて配信するくらいが限度なのではないか。(一番大変なのはネット回線の確保だったりする)映像としては淡々と選手が周回を重ねる姿が配信される。その映像にダイナミックな演出などを求めるのは難しい。ならば、その映像を補完するような副音声やテロップ情報をツイッターでどんどん投稿していき、たくさんの人々でネット配信の完成度をあげていく。というものだ。
たんたんラップタイムを実況するツイッタラー、レース前に選手のバックグラウンドを語るツイッタラー、選手の持ちタイムを流すツイッタラー、ただただ声援を送るツイッタラー、ゴールシーンを画像キャプチャーしてリザルトを表示するツイッタラー。1レースごとに、そのツイッターをまとめるツイッタラー。など。いろんな特殊技能をもったツイッタラーが、この機会に出現することを楽しみにしている。そして、好走した全選手のアカウントには、たくさんの賞賛がツイッターのリプとして送られる。(出走選手ツイッターアカウント一覧とかあるといいですよね)
ただただ、ネット配信を観るだけでなく、観てる側にも、新たな楽しみ方や取組や発明が必要になるように思うのだ。
写真は改装が終了したオレゴンヘイワードフィールドの1500mスタート地点。風向きによっては、バック側で100mをやるんですね。
サポートと激励や感想メッセージありがとうございます!いただいたサポートは国内外での取材移動費や機材補強などにありがたく使わせていただきます。サポートしてくださるときにメッセージを添えていただけると励みになります!