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2019年7月2日 今日の一枚

日本選手権の4日間が終わったと思ったら
すぐにホクレンがはじまって、
あっという間にMGC。

朝に東京に戻り荷物を家において向かったのはNHK。
MGC(マラソングラウンドチャンピオンシップ)にむけて
いろんな人にインタビューをしています。
インタビューのテーマは「MGCは誰と観ると面白い?」。
ほとんどの人がテレビ中継で観るであろうMGC。
(現地で観戦する方もテレビでレースの行方を追ってますしね)
そのMGCの中継の画作りや
裏で準備していることなどを知ってみると
また一段と放送が楽しめる。そう考えたのです。

お話をうかがったプロデューサーも
福岡の日本選手権から戻ってきたばかり、
いろんなお話をうかがったのですが、

「はじめて行われるレースコースを下見して、
   ゼロから放送プランを練り上げていくことに
   スタッフ一同、興奮しています。」

都大路、都道府県駅伝、びわ湖、
など数々のNHKロードレースを
作りづつけてきたスタッフ陣が集結し、
もしかすると一度限りとなるかもしれないMGC。
東京の名所をまわるコースを背景に、
どうやって画作りをしていこうか?
そして、先頭だけでなく、2位、3位の動向も
どうやって追い続けていくのか?
はじめてのコース、はじめての大会だけに、
スパートのタイミングもわからない。
その課題に対して、スタッフたちは
わくわく興奮しながらすすめている。
これは期待しないわけにはいかないのです。

現地に行かれる方はいまからマップをみながら
観戦プランをたてていくのも面白いですね。
よーくマップを観ると、複数回見れるポイントもありますし、
やっぱり見どころは最後のアップダウン。

MGCが世間的にどこまで盛り上がるのかは未知数ですが、
東京オリンピックの全競技の中で
こんなに長い時間をかけて選手選考をしていった競技も
そうそうないと思うのです。
MGC挑戦権獲得までに紡いできたストーリーが選手の数だけある。
そのストーリーの大半を
特に駅伝・マラソンファンはずっと見続けてきただけに、
スタートラインに選手が並んだだけで、
走馬灯がまわりはじめるような気がします。

今日の一枚は日本選手権100mHで3位に入った寺田明日香選手。
EKIDEN Newsと自ら名乗っているくらいですから、
短距離、しかもハードルに関しては、
正直これまで箱根駅伝ほどまでには興味はもてなかったのですが、
今回の日本選手権の100mHはドキドキが止まらなかった。
それはTrack Town SHIBUYAで寺田選手の
引退→結婚→出産→ラグビー転向→陸上復帰までの
ストーリーをじっくりうかがうことができたから。

Track Town SHIBUYAという番組を通して
横田コーチはよくこういいます。
「速さや強さはもちろん大事だけれど、
   それだけでは人々の共感が産まれない。
   人々が共感するのは、その選手がもつストーリだ」と。
寺田選手のストーリーが広まり
100mH決勝は雨が降っているにもかかわらず
スタジアムにはこれまでにない熱気がうまれていました。

残念ながら勝つことはできなかったけど、
あんなしびれるレースを生で観たお客さんは絶対、
「次が観たい」と思うに違いないのです。
テレビだとこんなギャップも伝わらないですしね(笑)

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